2022年2月9日更新！
彼女、お借りします 最222話『楽園と彼女㉞』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます！ネタバレしタイガー！
ネタバレ記事は画像の使用（画バレ）と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
彼女、お借りします 最新222話 ネタバレ！
和也から本当のことを聞こうとする和
麻美「ごめんねふたりとも！私、もう隠しているなんてできないよ！」
麻美の一手で、水原がレンタル彼女だとバレてしまった。
和也はなんの言い訳も思いつかず、混乱しながら棒立ちし続けるだけ。
和「待つのだ、皆。和也よ、お主の口から直接聞きたい。千鶴さんは、レンタル彼女であったのか？お主の、彼女ではなかった、ということか？」
冷静な顔でまっすぐ見つめてくる和に、和也はたじろぐばかりで声を出せない。
和「出会って一年半。最近はようやく、思わないようになっておった。和也の彼女にしては完璧すぎるとは。そうか……」
和也が何を言うまでもなく、全てを察したように、うつむいて残念がる和。
謝ろうとする和也。先手を打って麻美が動く
和也（だめだ！土下座してこの場で謝るしかねえ！全部話して、俺が悪いんだって、もうそれしかねえ……！）
しかし和也が謝るより早く、麻美が再び話し始める。
麻美「千鶴さんごめん！黙ってろって言ってたのに、私の不注意で！でも、だめだよ！もう耐えられないよ！」
麻美の言葉を聞いて、和也の両親の顔色が変わる。
麻美「おばあさんごめんなさい！私は止めたんです！こんなのご家族が可愛そうって！ずっと思わせぶりな態度を続けて、和也さんからお金ももらい続けて！見てられなかった！大切な指輪まで受け取って、大事な入学祝い金も使った上に千鶴さんのレンタル代のためにバイトまでして！」
和也は最初、ひょっとしたら麻美が助け舟を出してくれるのかと淡い期待をしていたが、麻美が何かを言えば言うほど、全ての責任が水原にあるかのような印象がその場に形成されていく。
麻美「でもこんな乗ってない！和さんは跡取りを望んでるって知ってて！結婚する気なんてないのに！」
責任を全て水原に押し付ける麻美
和也父「ま、待ってくれ！君はこう言いたいのか？千鶴さんは、俺たち全員を騙していた、と」
麻美は苦しそうな顔を作って続ける。
麻美「騙すなんて、そこまで明確だったか、私にはわかりません。でも一年半もの期間。過失で済ませられる問題だととは、私には……」
いい子の演技で嘘泣きしながら、内心では別のことを考える麻美。
麻美（再三のチャンスを棒に振っておいて、タダで済むと思うな。お前はもう終わりだよ。水原千鶴）
麻美「私もはじめは、悪いのは借り続けてしまう和也さんだと思ってました。千鶴さんはただお仕事をしているだけ。でも実のおばあさんまで騙してたって知ったら、もう怖くて。お金をもらって、手をつないだりデートしたりして、どんな気持ちで笑ってたのかなって」
麻美の言葉を聞いて、和の脳裏に、これまでの水原の笑顔が浮かび、やがてその瞳が真っ黒に染まる。
彼女、お借りします 最新222話 感想と考察レビュー！
和也の口から聞きたいと言った和の言葉を無視して強引に割って入ってまくし立てて起こった事実の意味付けを完全に真っ黒に染め上げた麻美さんのドス黒さすごいですね。
和也は完全に後手後手……というか何もできてないですね。
出来事そのものに絶対的な意味なんてないので、そこにどんな意味付けをするかはひとりひとりの感じ方や考え方……価値観次第。
なのですが、全員がショック状態の中で一人だけ覚悟完了して先手を取った麻美があれよあれよと事態を黒く塗りつぶして印象操作していく……なんという麻美マジック……。
事実の中に嘘を混ぜるのではなく、事実に対する意味付けを匠に操作されてしまっているから、先手を取られた時点でもう負けなんですよね……和の瞳も最後もう真っ黒ですし。
そういう風に言われたら、もうみんな、そういう風に思っちゃうよ！くつがえしようがないよ！っていう……。
麻美が狙いを和也ではなく完全に水原に絞っていますが、結果的にそれが一番、和也にも木下家にもダメージを与える選択であるように思います。
和が和也の口から直接聞こうとした時点で、麻美より先に和也が口を開いていたら……。
過去の事実は変えられなくても、それに対する全員の心象やこの後待ち受けているであろう結果も何か少しは変わったのではないか……。
という気がしますが、そんなことできるならこんな最悪な状況になってないか……。
今回の彼女、お借りします 最新222話ネタバレ感想記事は以上です！
ネタバレしちゃいましタイガー！
