シャドーハウス 1巻 ネタバレ 感想 ケイトとエミリコがかわいい

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ネタバレタイガー
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『シャドーハウス』 第1巻を読んでみたので、各話の内容をざっくりネタバレで振り返りつつ、最後に感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

とらじろう
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※ネタバレ記事は詳細な書き起こしではなく、あらすじがざっとわかる程度に、すべてオリジナルの文章で書いてあるよ。

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シャドーハウス1巻の各話ネタバレ

シャドーハウス 1話「ケイトとエミリコ」

とある洋館で、貴族のまねごとをして暮らしている「シャドー一族」

彼らは顔がなかったため、自分たちの「顔」として「生き人形」を従えることにした。

 

物語の主人公、「ケイト・エミリコ」もそんな生き人形の一人。

エミリコはシャドー一族の「ケイト・シャドー」に仕えていて、お世話をしている。

 

エミリコは主人であるケイコの顔が見えないため、どう接したらいいか悩んでいる。

なんとかケイトの顔を見ようと試行錯誤した結果、横顔なら顔のラインが見えるため、少しだけ表情を見て取れることに気づく。

ケイトはエミリコとのやりとりで、「横顔」「洋服」そして自分の個性としての「エミリコ」の大事さに気づく。

エミリコと交流を深めたケイトは、それまで頭から立ち上らせていた「すす」を出さなくなる。

すすは怒りや、負の感情に呼応して出るものだった。

エミリコと一緒にいることに不安がなくなったケイトはすすを出さなくなったかに思えたが…

エミリコがケイトの「前」と「後ろ」を勘違いしたため、不機嫌になったケイトはまたすすを吹き出すのだった。

シャドーハウス 2話「壊れた人形は」

今日もケイトのお世話をしているエミリコ。

しかし掃除の途中でフラッと倒れてしまう。

飾られていた人形を壊してしまったエミリコ。

エミリコ(私も壊れたら処分されちゃうのかな…?)

掃除を再開するエミリコだったが、やはり調子がおかしく、部屋をちらかしてしまう。

部屋の惨状を見てもわっとすすを出して怒るケイト。

しかしエミリコが転んで頭をぶつけたことを知ると、心配してくれるケイト。

エミリコ「私は人形なのに痛みがあるんですね」

ケイト「生き人形は人を模して作られているから」

エミリコ「ケイト様は人なんですか?」

ケイト「そんなに聞かないで」

不機嫌になってしまうケイト。

エミリコは掃除を早く終わらせるため、上着を雑巾代わりにするが、ケイトにとがめられる。。

ケイト「エミリコ、シャドー一族は顔が見えないから、あなたたち生き人形が顔の替わりなの。見た目にも気を使ってくれないと困るわ」

落ち込んでしまったエミリコは、そのまま倒れてしまう。

自分はもう壊れてしまった、と考えるエミリコだったが、おなかがぐーっとなって、ただの空腹だったとわかる。

生き人形の自分に食事は必要ない…そう思っていたエミリコは、部屋に届けられているパンも食べていなかった。

ケイト「食事は必要なの!早く食べなさい!」

シャドーハウス 3話 「説明書」

一日が終わり、ベットに入って眠りにつこうとするケイト。

エミリコはケイトの横顔に、「おやすみなさいのキス」をする。

エミリコは「すすとりの間」を通過し、階段を降りて、自分の部屋へ。

部屋の中にある小さな小窓が空いて、食事用のパンが一つ置かれる。

持ってきたのは「顔の見えない人形」で、洗濯済みの服やパンを持ってきてくれる。

エミリコはパンを食べながら、壁に貼られている「説明書」を眺める。

エミリコはその中の一枚「大事なこと」をつかみとって読み上げる。

エミリコ「シャドー家はすばらしい貴族。生き人形はシャドー家につかえることが幸せ」

他にも「掃除のこと」などたくさんの説明書が張られているが、エミリコにはまだ読めない文字も多く、全てを読めているわけではない様子。

エミリコは洗面台で体の汚れを洗い落とし、寝間着に着替えると…

棺桶のようなベッドに入り、蓋を閉めて眠りにつく。

 

そして朝になるとチリンチリン、と鈴が鳴って目覚める。

部屋に光は差さないが、小さな窓を開けると、廊下の向こうにある外界と通じる小窓が見え、そこからわずかに朝日が見える。

エミリコは朝食用のパンを食べ、着替えてケイトの元へ。

ケイトはまだ寝ていたため、エミリコは部屋の外で待機。

エミリコ「私はケイト様のお役に立つためにいる生き人形」

ケイトが目覚めると部屋に入り、すすだらけの部屋の掃除を開始するエミリコ。

エミリコ「お掃除大好きです!ケイト様のお役に立ちます!」

笑顔でそう言うエミリコに、ケイトも顔は見えないが笑顔?を返す。

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シャドーハウス 4話 「すすだるま」

今日もエミリコはケイトの部屋を掃除中。

家具の裏をホウキで履くと、隙間からすすがたくさん出てくる。

仕事がひと段落したエミリコはケイトを眺めて過ごすことに。

1日3回着替えるケイト。

難しい本を読んだり、眠りそうになったり、伸びをしたり、ヒマそうにしたり…。

ケイトはエミリコが捨てたすすをゴミ箱から回収し、机の上でこねこねして「すすだるま」を作る。

エミリコ「すすだるまが出来ましたね!!」

見られていたことにようやく気づいたケイト。

ケイト「じっと見られるのは好きじゃないわ」

ケイトはエミリコをカード遊びに誘うが、エミリコはカードにかかれている文字が読めない。

そこでケイトが本を使ってエミリコに文字を教えてあげることになる。

エミリコ「たくさん教えてもらえてうれしかったです!いろいろ勉強してケイト様のお役に立てるようになりたいです!」

ケイトは今後もエミリコに文字を教えてあげる約束をする。

仕事が終わって自室に戻ったエミリコは、それまで読めなかった「説明書」が新たに読めるようになる。

喜んで説明書を読みふけるエミリコだったが、そのまま寝入ってしまい、翌日は寝坊。

急いで身なりを整えるが、遅刻してしまう。

ケイトはエミリコを怒鳴ったりはしなかったが、大量のすすを吹き出していた。

天井についたすすが黒い雪のように降り注いでおり、怒っているのは明らか。

エミリコ(私はいつになったら完璧なお仕えができるのでしょうか…)

エミリコは落ち込みながらも、「がんばります!」と叫ぶのだった。

シャドーハウス 5話 「空腹」

今日も忙しく掃除しているエミリコ。

エミリコは掃除の合間にパンを取り出し、こっそり食べるが、ケイトに気づかれてしまう。

ケイト「エミリコ…お腹がすいているの?」

エミリコ「そそ、そんなことはありませんよ!」

そこへ「顔の見えない人形」がケイトの食事を運んでくる。

顔の見えない人形にお礼を言って頭を下げるエミリコ。

ケイトは「顔の見えない人形相手にそんなことしなくていい」と言うが、「お礼が言いたいんです!」というエミリコの好きにさせることに。

ケイトはおなかがすいているエミリコに自分のパンを分けてあげようとするが…

「とんでもないです!」と断ってしまうエミリコ。

結局そのパンは捨てられることになり、部屋にある「ゴミ穴」に捨てることに。

(部屋には洗濯穴もあり、放り込めば地下で処理してもらえる)

エミリコはパンを捨てようとするが、なかなか捨てられず、おなかを鳴らしてしまう。

そこへケイトあらわれる。

エミリコ「仕事中にこっそりパンを食べるのはマナーが悪いし効率も悪いわ。とりあえず今日はそれを食べなさい」

しかしエミリコは、お腹が空いているからと言ってケイト様のパンを食べるなんて…と頑なに拒もうとする。

ケイト「あのね、あなたは私の顔でしょう?自分がおいしそうに食べているところを見てみたいの」

エミリコ「それなら私のお役目ですね!」

エミリコは笑顔でパンをほおばり、「おいしい!なんておいしい!すごくおいしい!」と叫んで目を輝かせ、床をゴロゴロ転がりはじめる。

さらに隠し持っていたパンと食べ比べをしてみると、違いは歴然だったが…

エミリコ「いつものパンもおいしいパンで、ケイト様のパンはおいしすぎるパンです!」

前向きなエミリコに、くすっと笑うケイトだった。

シャドーハウス 6話 「鏡」

掃除を終えたエミリコは、ケイトにお茶に誘われる。

自室に戻って顔を洗い、着替えてから戻るえみりこだったが…。

耳の後ろにすすが残っているのをケイトに指摘されてしまう。

ケイト「まだお披露目の前だからいいけれど、気を付けてね」

エミリコの首を拭いてあげるケイト。

エミリコ「あの、シャドー家の皆さんには、みんな生き人形がついてるのでしょうか?」

ケイト「タイミングは違うけど、生き人形がつくことが成人の証になっているわ」

エミリコはこのままでは「お披露目」でケイトに恥をかかせてしまうのでは?と心配し、自分は不良品なのでは…と落ち込んでしまう。

ケイトはそんなエミリコを「お人形遊び」に誘う。

エミリコを椅子に座らせ、化粧をして綺麗にしてあげようとするケイトだったが…。

ふと閃いたエミリコが、「化粧をすればケイト様のお顔が見えるのでは?」と、ケイトの顔に化粧を施そうとするが…

ケイトの顔に塗られた化粧は、すぐに黒く染まって見えなくなってしまう。

謝ろうとするエミリコだったが、ケイトは気にしなくていい、と身振りで伝え、「お人形遊び」を再開。

エミリコの髪をとかし、自分の洋服を着せてあげる。

綺麗になったエミリコをみて、何かを感じるケイト。

ケイト「実はシャドーの服を生き人形に着せるのは禁止されているの」

え?と驚くエミリコ。

ケイト「理由がわかったわ。人形の方が完璧な存在に見えてしまうもの」

しかしエミリコはそんなことはない、と否定する。

エミリコ「私はケイト様の鏡。ほら、ケイト様が笑っています」

私の感情を操作しないで、とケイトはぷいっと不機嫌になるが、すすが出ていない。

エミリコ「すすが出てない!意地悪して怒ったふりをしただけなんですね!」

しかしその余計な一言で、ケイトにもわっとすすを出させてしまうエミリコだった。

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シャドーハウス 7話 「別の顔」

窓ふき掃除をしているエミリコ。

どうしても取れない汚れがあるが、ケイトの指摘で「外側の汚れ」だと気づく。

窓を開けて外に顔を出すエミリコ。

エミリコ「外…。もしかして、他のシャドー家の方がいるんじゃ?」

窓から身を乗りだしてきょろきょろしていると、上の階でベランダ掃除をしていた生き人形の少女を発見する。

上に空いていた窓がズッと滑り落ち、挟まれてしまうエミリコ。

上にいた生き人形もエミリコに気づいて、思わずくすッと笑ってしまう。

目が合ったところで、「こんにちは」と声をかけあう二人。

エミリコは部屋の中からケイトに引っ張られて救助される。

エミリコ「私、自分以外の顔を始めてみました!」

ケイト「すぐまた会えるわ。生まれて間もないエミリコは、この部屋だけで生活してきたけれど…そろそろ外の掃除に呼ばれる頃だと思うわ」

エミリコが窓から外を見ると、上の階にいた生き人形はもういなかったが…

下の道を別の生き人形とシャドーのペアが歩いているのを発見。

手を振ってみるエミリコだったが、睨み返されてしまう。

エミリコ(いろいろなタイプがいるみたいです…)

シャドーハウス 8話 「部屋の外には」

ついに部屋の外の掃除の日が来る。

廊下の鍵が明けられ、上の階にいた生き人形「ミア」が迎えに来る。

ミア「エミリコ、窓にはさまってたよね。ふふふ」

ミアに案内されて外へ向かうエミリコ。

ミア「お影様とはうまくできている?名前の知らないシャドー家の方をそうやって呼ぶのよ」

ミアに案内されて広間に出ると、すでにたくさんの生き人形が来ていて、そこら中で掃除をしているところだった。

生き人形の中には男もいたり、妙なマスクのようなもの(すすコート)をつけている生き人形も。

ミア「お屋敷は広いから、こんなにいても掃除がぜんぜん終わらないのよ。うふふふ」

ローズマリー「かわいい新人さん。待ってたわぁ」

班長のローズマリー、それに無口なルゥがあらわれる。

エミリコ、ミア、ローズマリー、ルゥの四人でひとつの班になって動くことになるのだが…

初めて見た部屋の外の広さ、それに大量の生き人形を見たエミリコは、驚きのあまり倒れてしまう。

ミア「すごい広さよね。それにあの通路なんて、無限に続いてるからね!」

ルゥ「その子うそつくから気を付けてね」

エミリコは掃除用の箱とすすコートを手渡される。

ローズマリー「私たちは恵まれている。拭けば明日もすすが積もる。積もれば明日もまた拭けるわ」

ローズマリー「さあ、働いて、シャドー家のお役に立ちましょう」

そして掃除に励んだエミリコだったが、全身すすで真っ黒になってしまう。

着替えを取りに戻ったエミリコは、着替える前にケイトのところへ。

エミリコ「ケイト様、ほら!足先だけさぼってたみたいです」

エミリコは靴下を脱いで、白いままの足先を見せてケイトをクスッと笑わせるのだった。

シャドーハウス 9話 「すす取りの間」

どこかの部屋の中、不安そうな顔で横たわっているエミリコ。

やがて強風が吹き始め、エミリコの体についていたすすを吹き飛ばしていく。

ここが「すす取りの間」だった。

エミリコからすす取りの間について聞いたケイトは、自分も行ってみたい、と言い出す。

エミリコが案内し、重い鉄の扉を開いて、中へケイトを入れる。

仰向けになり、取っ手をつかむケイト。

そしてエミリコがスイッチを押して、扉を閉める。

外で待つエミリコは、ケイトの体が風で吹き飛んでしまうのでは?と心配。

エミリコ「もう入ってもいいですか?ケイト様…」

おそるおそる中の様子を確認するエミリコだったが、そこにはケイトの姿がなかった。

想像通り、ケイトが吹き飛ばされてしまったと思って焦るエミリコ。

しかしもう一つの扉が開いて、中からケイトが出てくる。

ケイト「出る扉を間違えちゃったわ。こっちはエミリコの部屋なのね」

ケイトが無事だったと知って抱き着こうとするエミリコだったが、ひょいっと避けるケイコ。

エミリコ「ごめんなさい。吸われてしまったんじゃないかと…」

ケイト「すすは出るけれど、すすで出来ているわけじゃあないのよ」

無事だったケイトだが、ケープの部分がやぶれてダメになってしまった。

エミリコはケイトに服をもらえないか頼む。

エミリコ「私の部屋には素敵なものがないんです。綺麗な柄なので、部屋に飾りたくて…」

ケイトが了承すると、エミリコは大喜びするのだった。

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シャドーハウス 10話 「落ちない汚れ」

ふとしたはずみで、ケイトのぬいぐるみを濡らしてしまったエミリコ。

以前も壊れた人形を処分したように、ぬいぐるみも捨てようとするエミリコだったが…

ケイト「そこに置いておいて!他のものは何をしてもいいけど、ここにあるのは私の大切なものなの!!」

ケイトは全身からどす黒いすすを大量にまき散らしてエミリコに怒鳴る。

ケイト「あなたには大切なものなんてわからないでしょうけど!」

ケイトはお風呂に行き、残されたエミリコはすすを掃除しようとするが…。

先ほどケイトから噴き出したすすは、天井にこびりついて掃除してもとれない。

エミリコは自室に戻って説明書を確認。

「汚れが落ちないとき」という項目を見つけるが、エミリコにはまだ読めない文字が多い。

ケイトに読んでもらおうと考えるエミリコだったが…

ケイトが激怒したところを思い出し、ビクッとしてへたりこみ、泣き出してしまう。

しかし、「生き人形はシャドー家のお役に立たなければいけない」という説明書が目にとまり、涙をぬぐって立ち上がる。

エミリコは濡れてしまったぬいぐるみの補修を開始する。

綿をとりだし、乾かせ、ブラッシングし、ほとんど元通りに直すことに成功する。

エミリコ「直してみたんです…勝手なことだったでしょうか…」

綺麗に修繕されたぬいぐるみを見て、ケイトは感嘆の声を漏らす。

ケイト「ごめんなさい、エミリコ。触ってはいけないなんて、説明していなかった私が悪かったわ」

頭を下げるケイトに恐縮するエミリコ。

ケイトはエミリコのエプロンのズボンから、見慣れないぬいぐるみが顔をのぞかせているのに気づく。

エミリコ「ぬいぐるみを乾かしている間、ケイト様からいただいた布で作ったんです。これを、私の大切なものにいたします」

嬉しそうにぬいぐるみを持って、人形遊びをするエミリコ。

エミリコ「パンちゃんだよ!」

ケイト「あなたは本当にパンが好きなのね」

はっ、と我に返ったエミリコは、天井についたまま落ちないすす汚れについて相談しようとするが…

その瞬間、ドサッとすす汚れた落ちるのだった。

シャドーハウス 11話 「お披露目前の二人」

窓から外に出て、掃除中のエミリコ。

しかしポケットからパンちゃん(ぬいぐるみ)が落ちてしまう。

パンちゃんを確保するエミリコだったが、パンちゃんもろとも窓から落下してしまう。

エミリコは屋根を転がって下まで落ちてしまい、動かなくなってしまう。

ケイトはエミリコを心配して部屋の外へ。

人目を避けてエミリコの所まで突くと、エミリコも丁度意識を取り戻したところで、特に故障(ケガ)などはないようだった。

部屋に戻ろうとする二人だったが、途中でミアと、ミアの仕えるシャドー「サラ」とばったり。

しかしエミリコが話しかけてもミアは答えない。

サラ「なあに、この顔。勝手にしゃべって。ごきげんようケイト。私はサラよ」

ミアはサラの動きをマネて、顔の見えないサラに変わって表情を作る。

エミリコはミアのように動かず、勝手に動いたり喋ったりしてしまい、サラから「失敗作」呼ばわりされてしまう。

ケイトがエミリコの手を引いてその場を離れようとするが、サラが先回り。

サラ「名乗って損したわ。こんな出来損ないのシャドーと顔、偉大なるおじい様に処分されるでしょうね」

サラとミアは去っていき、エミリコは落ち込んだ様子でケイト共に戻っていく。

エミリコ「わたし、出来損ないでしょうか。ケイト様にご迷惑ばかり…」

ケイト「顔は自分で選べないんだもの。仕方がないわ」

ただ、と続けるケイト。

ケイト「エミリコは大切なもの(パンちゃん)を守ろうとしたわ。成長しているのよ」

ケイトの言葉に大喜びのエミリコは、どんどん指摘してください!と嬉々として告げるが…。

ケイト「そうね、次は自分の体ももっと大切にしてね」

エミリコは膝をすりむいてしまっているのだった。

シャドーハウス 12話 「汚しながら」

今回はケイト目線の話。

ケイトがベットで目覚めると、部屋は真っ暗なすすで包まれている。

服も真っ黒。

ベッドも真っ黒。

傍にある水差しを持っても、水を注いだカップを握っても、全て真黒く汚してしまう。

靴も、壁も、触れるものすべてを黒く汚してしまうケイト。

触れたものすべて、部屋の中にあるものすべて、汚してしまうケイト。

顔に手を当てて、悲しそうにうつむいてしまうケイト。

そこへエミリコがあらわれ、カーテンを開けてまばゆい朝日を部屋にいれる。

エミリコ「おはようございます!今日もピカピカにお掃除します!」

エミリコは輝く笑顔でそういうと、元気よく掃除を始める。

エミリコの掃除で綺麗になっていく部屋を見て、顔を上げるケイト。

ケイト「エミリコ、今日もよろしくね」

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シャドーハウス 1巻 感想&考察レビュー

1巻の時点では「シャドー家」も「生き人形」もとにかく謎だらけですね。

とりあえずわかるのは、1話の段階で「シャドー家は貴族のまねごとをしている」とされているので、どうやらシャドー家は「本物の貴族ではないらしい」ということ。

もう一つ大きな謎として、「生き人形」と呼ばれているエミリコ。

人形のはずのエミリコですが、普通におなかもすくし、痛みもあるし、睡眠もとるし…どう見ても「本物の人間」にしか思えません。

ただ、それも1巻の段階では「よくできた精巧な人形」なのか、やはり本当は人間なのかは謎のままです。

そんな数々の謎に対して、エミリコやケイトの生活の様子を見ながら、「こうじゃないかな?」「ああじゃないかな?」と考えながら読んでいくのが楽しかったです。

 

謎うんぬんを抜きにしても、ケイトとエミリコが少しずつ心を通わせていくのを見ているだけでもほっこりできて良かったです。

シャドーであるケイトは顔がみえないですが、「すす」や「動き」などでけっこう感情がわかりやすいのも面白いしかわいいですよね。

特に、1巻ラストのケイト目線でのエピソードは、彼女にとってエミリコの存在が大きな心の支えになっている、と感じさせる素敵なお話で、一巻の中では一番のお気に入りエピソードでした。

 

ネタバレタイガー
ネタバレタイガー

今回の「シャドーハウス」単行本 第1巻 ネタバレ感想記事は以上です!

ネタバレしちゃいましタイガー!

とらじろう
とらじろう

「シャドーハウス」単行本 第2巻 もネタバレ感想記事を更新予定だよ。