
2019年9月6日更新!
映画 かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~を、
原作ファン(男)と原作未読(女)の二人で鑑賞してみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

最初に「ネタバレなしの感想」
そのあと「ストーリーの詳細なネタバレ」
最後に「ネタバレありきの感想」という流れの記事だよ。
映画「かぐや様は告らせたい」ネタバレなしの感想
率直に言えば、普通に面白かったです。
原作(漫画版)かぐや様を読んでいると、ニヤニヤしてしまう場面が多々あるのですが、映画のかぐや様も、同じようにニヤニヤ楽しみながら見ることができました。
ストーリーに関しては、基本的に原作序盤~中盤までの主要なエピソードを一連の流れとしてつなげつつ、終盤ではオリジナルエピソードも盛り込んで、一本の映画としてうまくまとめられていた感じでした。
(原作ファンとしては、そこをカットしてそこからそこへつなげられちゃうの!?と驚くこともありましたが、時間内におさめるためにはまあ仕方ないよね…と納得できました)
ヴィジュアル面に関しては、主演の方々はみんなかなり原作を再現していて、本当にすごい!の一言でした。
一方、準レギュラークラスのキャラに関しては、原作再現は控えめだったり、そもそも全く似せる気もないキャラもいましたが、見ていて気にならないレベルでした。
どちらかといえばコメディ寄りの映画でしたが、笑いあり、泣きありのエンターテイメント作品として仕上がっていました。
原作ファンの管理人も、同行した原作未読の女性も両方楽しむことができて、笑って泣ける映画でした。
ただ、一本の映画としてまとめるために、カットされたエピソードも多々あり、一部のキャラに関しては良い面より悪い面が目立ってしまっていたり…特にお気に入りキャラの活躍を省略されてしまったファンの中には不満を覚える人もいそうだな…と感じました。
(石上の大ファンにはおススメできないかも…)
また、バラエティ番組で出てきそうなCGを使った演出が序盤から出てくるのですが、この辺りもちょっとB級映画っぽい感じが出ていて、拒否反応を起こす人がいそうだな…と感じました。
ただ、全体通して見てみて、気になる点よりも…
面白かった、泣けた、笑えた、という点の方が圧倒的に多かったです!
個人的には最初から最後まで、終始楽しく鑑賞でき、見に行って良かったな…と思える映画でした!

ここまでが映画 かぐや様は告らせたい のネタバレなし感想です

ここからは映画 かぐや様は告らせたい のストーリーをネタバレになるよ。ネタバレはざっくり要点だけだから、詳しく知りたい人はぜひ劇場で見てみてね。
映画 かぐや様は告らせたい ストーリー ざっくりネタバレ!
白銀とかぐやの関係性
エリートが集まる秀知院学園の生徒会長である白銀御行と四宮かぐや。
二人はお互いを好きあっていながら、自分から告白することはなく、相手が告白してきたら付き合ってあげてもいい…と考えている間に、何もないまま半年が過ぎてしまった。
二人の思考は、(相手が告白してきたら付き合ってもいい)から、
(いかに相手に告白させるか)にシフトしていた。
そして日夜、生徒会室を舞台に、天才で会う白銀とかぐやの頭脳戦が繰り広げられるのだった。
藤原の映画チケット騒動
生徒会書記である藤原千花が、映画のチケットを二枚持ってきて、誰かに上げたいと申し出てくる。
白銀はかぐやを誘って一緒に行こう、と言いかけるが…
藤原が「この映画を二人で見に行くと付き合うってジンクスがあるんですよ~」と言い出し、白銀は発言をストップ。
ジンクスを知った上で映画に誘ってしまえば、(告白同然ではないか!)と焦る白銀だったが、今更訂正するのも難しい。
白銀はあえてそのままかぐやを映画に誘うことを選択。
「俺はそんなジンクスは気にしないが、四宮は気にするようだな?」と攻めの姿勢。
かぐやは「やはり乙女なので、こういうジンクスは気にしてしまいます。どうせならもっと情熱的にお誘いいただきたいです…」とモジモジしながら白銀にお願いする。
白銀はかぐやの可愛さに心が揺らぎ、告白まがいのおさそいをしてしまいそうになるが…
生徒会会計である石上(映画では序盤から登場)が横から余計な言葉を挟んできて、映画に誘う、誘わないの話はうやむやに。
白銀とかぐやのババ抜き勝負!
白銀に映画にさそってもらいたいかぐやは、本心を隠したままババ抜き勝負を申し込む。
勝った方は負けた方になんでもお願いしていい、ただし紳士的で空気を読んだものに限る…という条件で。
優秀な頭脳を持つ二人による、あの手この手のババ抜き勝負が進行していく。
しかし勝負の途中、白銀はババ抜き勝負を持ち掛けてきたかぐやの真意を見抜く。
かぐやはわざと負けて、白銀を勝負に勝たせた上で…紳士的で空気を読んだお願いとして、映画にさそわせる気だな、と感づく。
かぐやはその作戦を「涙のリクエスト作戦」と命名していたのだが…ほぼすべて白銀に悟られ、かぐやは動揺。
しかし、かぐやの狙い通り、勝負は白銀が勝つ。
安堵するかぐやだったが、机に置いておいた映画のチケットがなくなっている。
実はかぐやが動揺していた隙に、白銀が隠してしまっていたのだ。
これで勝負に勝ったからといって、一緒に映画に行こう、というお願いをしなくてすんだ…と安心する白銀だったが…
(本当にそれでいいのか?)と思いとどまる。
白銀は隠し持っていたチケットを取り出し、いかにもそこに落ちていたのを今見つけて拾ったようなフリをし始める。
そしてかぐやに対するお願いとして、2枚あるチケットの内、1枚だけを譲り受ける、というお願いをする。
もう1枚のチケットはかぐやのもの。
二人は明日、特に待ち合わせをするでもないが、もしかしたらばったり出くわしてしまう…なんて偶然あるわけないよな、と笑いあうのだった。
白銀家の事情
白銀は映画の前日、自宅で父親や妹と食事をとりながら、明日映画に行くことを報告。
白銀の自宅はいかにもボロ屋で、夏なのに冷房もなく扇風機でしのぐほどの貧しさっぷり。
いつからそんな贅沢になったんだ、と嫌味をいう白銀父。
何のために平民のお前に高い学費を払って秀知院学園に入れてやったと思ってるんだ…などと嫌味を続けるが、白銀は特待生で入ったから学費なんてかかってない、と妹の圭が助け舟。
仲の悪い父と娘を白銀が仲介しようとするが、圭がキレてしまって口をきいてくれなくなり、白銀はちょっと落ち込む。
白銀とかぐやの映画デート?
ババ抜き勝負の翌日、土曜日。
かぐやは使用人である早坂愛たちを使って、映画館へ向かう白銀を監視。
白銀が映画館の前に到着した抜群のタイミングで、偶然を装ってあらわれるかぐや。
かぐやはそのまま映画館へ入ろうとするが、藤原からもらったのは前売りチケットであり、いったん受付で入場券に変えてもらう必要があった。
世間知らずでシステムをよく知らないかぐやは、白銀が並んでいるのとは別の列に並んでしまい、そこで初めて座席指定のシステムを知る。
お互いに隣り合って映画を見たい白銀とかぐや。
だがお互いにはっきりそれを伝えることはできない。
白銀は側にいたきぐるみキャラのペンタンが、「12匹のペンギンG」という看板を持っていることに気づき、自分の座席をG12に指定。
「あのペンタンにちなんだ座席にしてしまった」とさりげなくかぐやに伝える白銀だったが…
(なるほど、ペンタンですね!私でなければわかりませんでしたよ)
かぐやは化学式であるC5H12のペンタンであると勘違い。
C5は埋まっていたので白銀の座席はH12だとあたりをつけ、隣のH13を座席指定するかぐやだったが…。
結局、二人は微妙に近くて離れた距離で、お互いアベックにはさまれながら映画を見ることになるのだった。
翼の恋愛相談と壁ダァン
休日明けの秀知院学園。
白銀の元に翼という男子生徒が恋愛相談に訪れる。
恋愛百選錬磨、という噂を勝手に広められていた白銀は、実は童貞だった、などという噂を広められてしまわないためにも、相談に乗ることに。
生徒会室から出て学園内を歩きながら話す白銀と翼。
かぐやは生徒会室に残るが、学園内にいる近侍の早坂にドローンで尾行させ、カメラの映像を特殊眼鏡に送信させることで二人を監視。
翼は柏木という女生徒が気になっているようだが、バレンタインにチョコボールを三個渡されただけの関係であり、「好きな人いる?」と若干からかった感じで聞かれたこともある。
かぐやは脈なし、と感じるが、白銀はいける!と判断し、【壁ダァン!】という秘策を授ける。
ドローン越しに聞いていたかぐやはあきれてしまうが…
「天…才…?」
翼は実際に白銀から壁ダァンをされ、感動。
そこへ柏木が通りかかり、白銀は後を追いかけるよう翼に指示する。
柏木の後を追って走る翼。
そしてさっそく壁ダァン!を実行。
二人はなぜか付き合うことになるのだった。
ちんちんと変態
壁ダァン!の直後。
白銀が不在の生徒会室で、藤原が愛犬ぺスの話題を始める。
藤原がぺスのちんちん(芸)について話し始めると…
「ちんちん」という単語が出るたびに、かぐやが飲んでいた紅茶を吹き出してしまう。
かぐやが吹くたびに、たまたま近くにいた石上に被害が。
面白がった藤原がちんちんを連呼し、指を使ったジェスチャーや、「ちん子」というオリジナルキャラクターのイラストでかぐやを爆笑させる。
そこへ白銀が生徒会室へ戻ってくる。
藤原は白銀の口から「ちんちん」と言う単語をひきだしてかぐやをさらに爆笑させようともくろむが、かぐやの妨害でことごとく失敗。
最後には半泣きになる藤原が、「かぐやさんはちんちんが大好き!」「会長にもちんちんを出してほしい!」と騒ぎ始める。
「こんなところでそんなもん出すわけないだろ変態!!」
白銀はかぐやを変態呼ばわりして退室してしまうのだった。
かぐやのお見舞いに行く白銀
白銀に変態呼ばわりされたショックで、高熱を出して寝込んでしまったかぐや。
(雨の中で白銀を待っていたために風邪をひいてしまった…という原作エピソードはカット)
生徒会室では、学校を休んだかぐやに誰がプリントを届けに行くのか、という話に。
かぐやは風邪をひくとあまえんぼになる、という藤原の話を聞いた白銀は、自分が行く、と名乗り出る。
誰に行くかでもめるようなことはなく、そのまま白銀がお見舞いにいくことに。
四宮家別邸を尋ねた白銀は、早坂に案内されてかぐやの寝室へ。
(途中、かぐやの家族構成が説明される。母はすでに他界、父は京都の本邸にいる)
風邪を引き中のかぐやは、藤原がいっていたような甘えんぼ…というよりはただのアホになっていて、おかしな行動をしたり、会話もままならない。
早坂が退室して二人きりになると、かぐやは白銀と一緒に寝ようと言い出す。
かぐやにベットに引き寄せられ、横たわるかぐやの上に覆いかぶさってしまう白銀。
ドキドキして理性を失いかける白銀…。
――少し時間が経過し、かぐやが目を覚ます。
隣には、人差し指をピーンと立てた状態で、固まるように眠っている白銀が。
かぐやは驚いて叫びながら白銀をベットから突き飛ばし、今度は自分が白銀を変態呼ばわりする。
白銀は指一本触っていない!と弁明するが、結局追い出されてしまうのだった。
白銀とかぐや、翼と柏木に恋愛相談
お見舞い事件を経て、気まずくなってしまった白銀とかぐや。
お互いに仲直りしたくて、それぞれ翼と柏木に相談に行く。
(翼は柏木と付き合い始めたことで、髪を染めて態度もちょっとチャラくなっている)
柏木は、友達の話なんだけど…というかぐやの相談を、かぐやのことだろうなと察しながら聞き続ける。
見舞いに来た男がいつの間にかベッドにもぐりこんでいたが、どうやら何もしなかったらしく、それなら問題ない、と言えなくもないのだが…。
それはそれで嫌だ、少しくらいは何かしてほしかった、そんなに私は魅力がないんだろうか…とかぐやは落ち込む。
「え!?そこ?…女ってわけわかんないことで怒ったりするんですよ。やましいことがないなら謝らなくていいっすよ」
などと、白銀にアドバイスする翼。
その後、学園内の廊下でばったり出くわす白銀とかぐや。
白銀はかぐやに言っておかなければならないことがある、と切り出す。
「本当は指一本だけ触れた。唇に…。やましい気持ちじゃなく、ほんのイタズラ心っていうか…」
白銀が弁明していると、かぐやが白銀の唇にそっと触れてくる。
「お返しです」
これでこの話はおわり…ということになり、「良い夏休みを」と言い残し、かぐやは去っていく。
残された白銀はドキドキしっぱなしだった。
夏休みの生徒会室。すれ違う二人
秀知院学園も夏休みに入る。
夏休みのイメージとして、海辺ではしゃぐ水着の美女たちや、ペスと遊んでいる水着姿の藤原など、サービスカットがしばし流れる。
柏木と翼はラブホテルへ行くほど仲が進展しているようだが…。
夏休み開始から半月が経過した頃、白銀とかぐやは全く接点がなく、こんなはずじゃなかった…とお互い自宅で後退。
かぐやの近侍である早坂は、白銀もかぐやと同じように退屈みたいですよ、と白銀のtwitterから得た情報を伝える。
これをきっかけにかぐやもtwitterを始める。
(白銀のアカウントをフォローする、しない、などのエピソードはなし)
白銀は買い出しに行く、と親に言って自転車で秀知院学園へ。
かぐやも偶然にも同じ日、秀知院学園の生徒会室を訪れていた。
そして白銀も生徒会室を訪れるが…入れ違いになってしまい、かぐやはすでに学園から去ろうとしているところだった。
すれ違ってしまい、結局その日は会えないまま終わってしまう。
「夏休みなんて、早く終わればいいのに…」
花火の音は聞こえない
浮かない夏休みを過ごしていた二人の元に、藤原から花火大会のお誘いメールが。
大喜びして承諾する二人。
白銀は立派な服が制服しかないので、花火大会にも制服で参加。
石上から冗談で「他に服ないから制服なんですか?」とつっこまれ、図星を疲れてちょっとへこむ白銀。
一方、かぐやは早坂にアドバイスをもらいながら、浴衣選びをしていた。
そろそろ出発の時間…というところで、付き人達からストップがかかる。
以前、平民の利用する映画館に行ったことがかぐやの父にバレていたらしく、平民の参加する花火大会など悪影響しかなく参加禁止、ということになってしまう。
花火大会の会場では白銀がかぐやの到着を待っていた。
そこへ早坂が車で現れ、かぐやが来られなくなったことを白銀に報告。
白銀はかぐやのtwitterを見て、「みんなと花火を見たい」というツイートを目撃。
一方かぐやは、後を頼みました、という早坂宛の書き置きを残して、自室の窓から脱走。
別邸敷地外の木にワイヤーを結び付け、ロープウェイのように滑って脱走しようとするが、途中で落下してプールに落ちてしまう。
浴衣姿で水浸しになりながら、なんとか敷地外に出てタクシーに声をかけ、花火大会へ向かう。
しかし渋滞で先へ進めず、途中からタクシーを降りて走って向かうことに。
(初めてできた後輩、初めて友達になってくれた人、初めてできた気になる人…)
そんなみんなの輪の中で、せめて自分も一緒に花火が見たい…そんな願いを込めて走るかぐやだったが、花火大会に到着したと同時に、無情にも終了を告げるアナウンスが鳴り響く。
人目を忍び、誰もいないところで泣いているかぐやに…白銀が声をかけてくる。
「会長!?どうして、ここが…?」
「四宮の考えを読んで四宮を探せゲームのことか?いつものに比べたら百倍簡単だったよ」
白銀はかぐやのtwitterを見てすぐ動き、四宮別邸へ自転車で急行したが、かぐやが脱走した痕跡を発見し、自転車でしか通れない近道を急いで引き返したものの、すでに花火大会は終了…
かぐやも間に合わなかっただろうと考え、プライドの高いかぐやは人のいない場所で一人で泣くだろうと考え、この場所を割り出したのだった。
「行くぞ、みんな待ってる」
白銀はかぐやの手を取って、藤原や石上が乗り込んでいたタクシーへ。
近場の花火大会は8時で終了だが、距離を取れば9時までやっているところもある。
タクシーを急がせた白銀たちは、ギリギリの8:55、タクシーの中からみんなで花火を見ることに成功。
喜ぶ一同だったが、かぐやだけは花火ではなく白銀の横顔から目が離せなくなっていた。
心臓の鼓動がうるくさくて、かぐやにはもう花火の音は聞こえていなかった。
生徒会終了。倒れるかぐや!
花火大会以降、気恥ずかしくなって距離をとってしまうようになる白銀とかぐや。
自分の発言が痛かったのではないか、と気にしている白銀に、かぐやは(別の意味で)「痛かったですよね」と発言してしまい、二人の関係はぎくしゃくしてしまう。
そんな状態で月日が流れ…生徒会解散の日。
片づけを終えて生徒会室を去ろうとする白銀たちだったが、突然かぐやが倒れてしまう。
四宮家お抱えの病院に運ばれるかぐや。
情熱大陸のパロで医者が登場し、かぐやを診察。
倒れたかぐやを心配して病院まで付き添っていた白銀たちは、かぐやの母も心臓病でなくなっている、と早坂から聞かされ不安になる。
結果を聞かされないまま帰宅した白銀は、たまたまTVにかぐやを見ていた医者が出演している番組を発見。
心臓病はストレスが原因になることも多く、ストレス発散にはおどりがいい、と力説する医者の話を、真剣に聞く白銀。
そして後日、何事もなかったかのように登校してきたかぐや。
心配する白銀たちに対し、「なんでもありませんでした」と報告するかぐやだったが…
視線が泳いだのを見逃さなかった白銀は嘘だと判断。
そしてかぐやは、「残された時間もみんなで過ごしたいから」と生徒会長への立候補を決める。
かぐやが母親と同じ心臓病になり、余命いくばくもないと考えている白銀は、生徒会長の激務でかぐやの寿命が縮まってしまう!と焦り、自分も生徒会長への立候補を決める。
そして自分が生徒会長になった暁には、かぐやを生徒会メンバーから外すと宣言し、二人はライバルとして生徒会選挙を争うことになってしまう。
白銀VSかぐやの生徒会選挙!白銀が藤原と密会?
原作で登場した伊井野ミコや他の候補は登場せず、生徒会選挙は白銀とかぐやの一騎打ちになる。
白銀の応援演説は石上が、かぐやの応援演説は藤原が担当する。
泥臭いやり方で票を集めようとあがく白銀に対し、かぐやは四宮グループの財力で票を集めようと、それぞれ選挙活動に精を出す。
そんな中、早坂のドローンが不審な動きをする藤原と白銀を目撃してしまう。
藤原は白銀を「御行くん」と下の名前で呼び、人目を忍んで二人で学園内のプレハブ小屋へ。
中からは「も、もう限界だ!」「もっと早く腰を振って!」という怪しげな声が。
早坂のドローンの映像と音声を確認したかぐやは、白銀と藤原に失望し、怒りに燃えて生徒会選挙の勝利を誓う。
生徒会選挙演説!白銀VSかぐや!
生徒会選挙本番が始まり、まずは応援演説から。
石上は緊張のあまり、青春ヘイトが爆発し、予定していた原稿とは全く異なる内容を話し出す。
最後は「みんな死なね~かな~」などと言ってしまい、逃げるようにその場を去っていく。
これには聞いていた生徒一同ドン引き。
続いて藤原の応援演説。
総理大臣や大臣を輩出している家柄の藤原は、よどみなく応援演説を終える。
次はかぐやの演説。
ハウリングで全員の注意を集め、演説を始めるかぐや。
かぐやは前会長である白銀の不祥事を告発し、早坂の録画した例のドローンの映像と音声を流す。
映像を見てざわめく生徒たち。
白銀と藤原は、やましいことではなくソーラン節の練習をしていたんだ!と弁明。
心臓病には踊りがいい、という専門家の話を聞いて、かぐやが退院したら一緒に踊ろうと思った白銀だったが、踊りが下手くそすぎて藤原から指導を受けていた、という。
(回想シーンがはさまり、原作でもあった常識を逸したレベルで下手くそな白銀の踊りが披露される)
会場の隅にいた石上も立ち上がり、「僕もその場にいました!」と一緒にソーラン節の練習をしていたことを明かす。
やましいこともしておらず、二人きりでもなかった、という白銀たちだが、まだ信じないかぐや。
業を煮やした藤原はスマホに入れていたソーラン節のBGMを流し、白銀と石上はソーラン節を踊り始める。
会場から笑いがあふれる。
息を合わせてソーラン節を踊る白銀たちを見て、嘘ではなかったとわかったかぐやはもういいですから!と叫び、落ち着いたところで演説が再開される。
自分はこれまで人を信じるということを知らず、白銀に対してもいつかボロを出すだろうと思っていたが、そんなボロは全くでなかった、と明かすかぐや。
かぐやは次の生徒会長は白銀御行しかいない、と言い出す。
そして自分を卑下し始めるが、白銀が割って入る。
かぐやほど気高く、美しい人物はおらず、そしてかぐやが本当は優しいということも白銀は知っている、と。
白銀も次の生徒会長にふさわしいのはかぐやだと言い始める。
だが、やはりかぐやの心臓病が心配な白銀は、かぐやを生徒会メンバーに入れる気はない、と言う。
かぐやは、倒れたのは本当に心臓病ではなかった、と説明する。
真実は「恋の病」であり、生徒会が終わって好きな人と会えなくなるショックで倒れてしまったのだった。
かぐやは自分が倒れてしまった理由を、「好きだから!大好きだから!」と白銀に向かって告白。
「そんなことを言うなら、俺だって大好きだ!」
全校生徒が見ている前で、白銀とかぐやは、お互いに多国語で「好きだ!」と伝えあう。
しかし全校生徒が見ている状態に気づき、ふと我に返り…「好きだから…生徒会が」「そう、生徒会が…」とお互いに口裏を合わせる。
生徒会選挙決着!これからの二人は…?
校長から、過去最低の生徒会選挙演説だった、と言われる演説が終わり、投票も終了。
結果は2票差という僅差で、ギリギリ白銀の勝利。
合間の時間に、白銀の元にかぐやの主治医があらわれる。
このままだとかぐやはまた倒れてしまうよ、と忠告を受ける白銀。
そして白銀は生徒会室にかぐやを呼び出して二人きりに。
「俺が側にいないと、お前は倒れちゃうんだろう?なら、ずっと俺の側にいろ」
白銀はかぐやを再び副会長に任命し、かぐやもそれに応じる。
かぐやはそっと目を閉じ、白銀は(いけるんじゃね?)と確信し、二人はキスしかけるが…。
丁度そこへ藤原と石上が乱入してきて、二人は体勢をそらしてキスは不発。
またお馴染みのメンバーで生徒会ができることを喜ぶ藤原だったが、白銀とかぐやの様子がおかしいことに気づく。
「仲良し警察です!喧嘩はいけません!」
ぴーと笛を吹いて、二人を仲直りさせようと白銀の体をかぐやの方へ押す藤原。
と、藤原に押されたいきおいで、白銀がかぐやにキスしてしまう。
驚く藤原と石上。
しかしキスしてしまった当のかぐやと白銀はと言うと…。
(私が気づかないとでも?藤原さんに押されたのを利用して、私に唇を合わせてきましたね?そんなに私とキスしたかったのですか…お可愛いこと)
(俺が気づかないとでも思ったのか?俺とキスしたくて、お前はあえてかかとを上げて背を伸ばしてきた。そんなに俺とキスがしたかったのか…かわいい奴め)
そんな二人がスクリーンに向けてキメ顔をしたころどで、映画は終了。
映画 かぐや様は告らせたい 感想と考察レビュー!
そんな感じで長くなってしまいましたが、映画 かぐや様は告らせたい ネタバレでした!
原作からはカットされたエピソードも多かったですが、やはり一本の映画としてうまくまとめてあるなという印象で、不満は感じませんでした!
白銀がものすごい努力家だという設定は、映画の中では詳しく描かれていないのですが…
原作未読で一緒に鑑賞した女性にも、「白銀は貧しいのに努力して特待生を勝ち取った」という認識がちゃんと伝わっていたのがちょっと嬉しかったです。
白銀のいいところって、「天才のイケメン」じゃなくて、「努力家で優しいところ」だと思うので、映画でもそんな白銀が見れて良かったです。
かぐやは風邪をひいたときにアップのシーンがあったのですが、マンガじゃなくてリアルな人間の肌なのに、漫画みたいに綺麗な肌や美しい顔立ちで、思わずドキッとしてしまいました。
演じている橋本環奈さんはものすごく人気の女優さんなのですが、その理由もわかる気がしました。
白銀役の平野紫耀さんも、いい感じに白銀らしさを出しつつ、原作再現だけでなく、声の出し方などに自分なりの白銀像を感じられて、上手くマッチしている感じでよかったです。
藤原の髪は原作同様ピンク色でしたが、きゃぴきゃぴ(死後)したアホの子だからか、実写でもあまり違和感なく受け入れられました。
白銀の妹である圭に関しては、あまり出番がないこともあって目立ちすぎないようにか、髪は黒になっていましたが…もともと原作でも漫画的表現、と注釈されていましたし、原作カラーの銀髪でなくても仕方ないかな…と思いました。
石上に関しては、空気が読めない失言や、応援演説という大事な場面での青春ヘイトなど、悪い部分が強調されて目立ってしまっていた印象でした。
白銀が恋愛相談をする相手も石上から翼に変更されていたり、夏休み直前の海か山かでもめるエピソードもカットで、会長と遊びに行きたい、という趣旨の発言もなくなっていたりで、年が一つ違うだけの友人同士、という関係が映画だけでは読み取れない感じでした。
石上ファンはちょっとこの点に関しては、不満を感じても仕方ないかな、と思いました…。
白銀の努力家設定などはうまく察することができるように作られているのですが、映画だと石上の魅力が伝わらないかも…と。
ただ、尺的には短いですが、選挙に向けて白銀と一緒に泥臭く頑張ってる石上の姿が、原作で応援団に入って慣れないながらも必死にがんばる石上の姿とダブって、そのあたりで石上の良さを感じられたのが良かったです。
ソーラン節に関しても、原作の墨絵タッチで描かれた白銀のかっこよさにはちょっと及ばなかったですが…
白銀と石上が息を合わせて踊るシーンは別のかっこよさが感じられて、これはこれでよかったです。
また、柏木と付き合ってチャラくなるのは原作通りの翼ですが、映画ではチャラくなったその後、さらにチャラさが増して、生徒会選挙の頃にはDQNっぽくなっていました。
かぐやと白銀のやり取りを見て、空気の読めない発言をする翼に題し、「黙ってろって言ってるだろこのやろう!」と柏木がキレるシーンがあるのですが…漫画と違って映画版の二人はあんまり長続きしなさそうな気がしました。
正直漫画でも翼がどんどんチャラくなるのは見ていてあんまり気持ちいがいいとは思わないので、映画のようにとことんDQNにして柏木にキレられる、という映画のパターンもありな気がしました。
そして映画を見る前から一番気になっていたのは、やはりラストをどうするか。
原作はまだ終わってませんし、映画はどうやって落としどころを作るのか気になっていたのですが、ラストはやや強引な形で白銀とかぐやがキスし、ちょっと二人の関係が進展したように見せておいて…でもこれからもまだ二人の頭脳戦は続いていく、と予感させるような終わり方でした。
ムリに二人が付き合うところまでもっていこうとするのも難しいですし、何もなし、でも寂しいので、良い落としどころだったかな、と思います。
(多分原作漫画の二人だと、この時点でキスしてしまったら、冷静に思考しようにも、ドキドキしすぎてまともでいられなくなってしまうと思うのですが…それだとラストがしまらないので、やはりこのラストでよかったかな、と思います)
またまた長くなってしまいましたし、映画を鑑賞たい人の中には、色んな感想があるかと思いますが…
個人的には、見てよかった、面白かった!と思える映画でした!
全編通してニヤけながら楽しく見れましたし、原作の名エピソードである「花火の音が聞こえない」のあたりは、俳優さんたちの熱演もあって、かなりうるッときました…!
ちなみに一番印象に残ったシーンはどこかというと、白銀と石上のソーラン節のシーンだったかもしれないな…と、今感想を書いていて思いました。
漫画はこの後もまだまだ続きがありますし、ぜひまた映画第二弾も制作してもらえたら嬉しいです!!

映画 かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!

長くなっちゃったけど、最後まで読んでくれた方、ありがとうだよー。
コメント
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