
2021年3月22日更新!
カイジ 最新382話『遠謀』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
カイジ 最新382話 ネタバレ!
ボラれた店をカイジがリピートする理由
リサイクルショップの店主にボラれたカイジたち。
チャン・マリオがもうあの店は利用しないと憤慨する中、カイジはなぜかあの店をまた利用すると言い出す。
カイジ「冷静に考えてみろ。俺たちは追われる身だ。終わった後で言うのもなんだが、さっきの俺たちは目立っていた。男三人でたいして吟味もせず家電や家具をバカバカ買って……もうこれだけで店主のじいさんに覚えられちまっただろう」
カイジ「一か月くらいはなんとなく覚えられてるはずだ。もしそこへ、何らかの推理でリサイクルショップが怪しいと目を付けた帝愛が来てみろ!」
カイジ「俺たちの写真でも見せられれば、店主のじーさんはピンと来るはず。そして帝愛に告げ口されちまったら……俺たちが車を持っていること、どこかに住居があるらしいことなど、帝愛に推理・捜索の糸口を与えることになっちまう!」
チャン・マリオ「うぅ、それは確かにヤバい……!」
カイジ「まあ、だからって、簡単にはあの家までたどり着けない。同じ市内じゃない。四つも五つも離れた別の市なんだから、帝愛からすればまだまだ雲をつかむような話」
カイジ「とはいえ、俺たちにたどり着き得る……。その可能性を帝愛に与えたかもしれない今日の買い物は、本来ダメ。リスクを引き起こす引き金は少ない方がい。だから買い物は一軒に絞る。あの店一軒」
チャンの疑問に答えるカイジ
チャンはカイジの話を聞いて納得しかけるが、新たな疑問を浮かべる。
チャン「帝愛がリサイクルショップに目を付けて、ある地域に当たりを付けて聞き込みするなら、ローラー作戦でしらみつぶしに入るはず。なら2軒3軒で買おうが、1軒に絞って買おうが、帝愛に知られるのは同じことなんじゃ……」
カイジ「いや、確度が違う。帝愛に知られたとしても、俺たちを見たという証言が3軒あるのとあのじいさんの店1軒しかないのじゃ、証言の信憑性がまるで違ってくる。じいさんの証言を得ても、帝愛がなかなか俺たちの住処にたどり着けなかった時、必ず会議でこうなる。そもそもあのじいさんの証言がガセだったのでは?と」
チャン「う……確かに!」
カイジ「だが、証言が3軒あれば話は別。帝愛は確信をもって執拗に住居探しのローラー作戦を続けるだろう。だから2軒3軒なんて絶対ダメ。帝愛にはカオスの中にいてもらわないと……。よって買い物は1軒。あのじいさんの店で済ます」
マリオ「うーん、言われてみればカイジさんの言う通りですね」
カイジのもう一つの理由
カイジ「フフ。まあそれが、あのじいさんの店一択の消極的な理由。実は他にも、あのじいさんの店にするべき積極的な理由があるんだが……行動に移すかどうかはまだ決めかねてるんだ」
チャンとマリオはカイジがほのめかした「積極的な理由」の正体を知りたがるが、カイジは「決まったら話すよ」と秘密にする。
ともあれカイジ達は、新居に必要な家具・家電の類を、やる気のないじいさんの経営する「倉田リサイクルショップ」で買いそろえることを決定。
新居に戻って第一弾の荷を下ろすと、すぐさまとんぼ返りして再び来店する。
カイジ達を警戒する店主
何食わぬ顔でリサイクルショップに戻って来たカイジ達。
まさか戻ってくるとは思っていなかった店主は、カイジ達の顔を見て「う!?」と驚愕する。
店主「あいつら……なんで戻って来た?気分を害して出てったはずだろ?まさか、何かたくらんでやがるのか?」
店主はカイジらと目が合うと、忍者のようにコソコソ隠れる。
カイジはぺこっと頭を下げて、気にせず店内を物色していく。
一方、店主はメモを持って、なぜか店の外へ出ていく。
店主(やつら、盗むつもりか?商品に手を出しやがったら、即通報してやる!)
店主はカイジ達の車のナンバーをメモに控えると、即座に店内に戻ってくる。
店主(もし逃げられても、車のナンバーは控えたからな!盗んだら通報だ!)
何も知らずに買い物を続けるカイジ達を、店主は疑惑の目で見ながらコソコソ見張り続けるのだった。
カイジ 最新382話 感想と考察レビュー!
帝愛がカイジ達の目撃証言を得た時、1軒しかないのと、2軒3軒あるのでは、情報に対する確度……信憑性が違ってくる、というカイジの考えには、確かに!と思わされました。
そしてリサイクルショップからカイジ達の新居は離れた場所にあり、帝愛がたった一軒の目撃証言からそこまでたどり着くのは困難、そうなれば目撃証言がそもそもガセだと疑い始める……そこまで考えていたカイジの読みは流石だと感じました。
ただ、ボラれたにもかかわらず戻って来たカイジ達に対して、リサイクルショップの店主は滅茶苦茶警戒して車のナンバーまで控えられてしまいました。
ここまでされるのは、さすがにカイジも想定外だったのでは?
しかも、カイジは車のナンバーを控えられたことに気づいていない様子。
店主はカイジ達が盗みを働けば通報するつもりですが、もちろんカイジ達は普通に買い物をするだけなので、結局通報するようなことにはならないはず。
となれば、車のナンバーを控えられたことにも、カイジ達は最後まで気づかないまま終わるはず。
その状態で、買い物を二回、三回と続ければ、店主からすればただただカイジ達の存在が不気味に、強力に印象付けられていくはず……。
一度利用しただけなら、多少目立つ買い方をしてしまったとはいえ、リサイクルショップの店主もカイジ達のことを「印象的だったから覚えている」程度ですんだはず。
しかし今回リピートしてしまったことで「ボラれた復讐に盗み目的で戻って来たのか?」と最大限に警戒されてしまいました。
もし帝愛がこのリサイクルショップにたどり着いたとき、一般の黒服たちなら、たとえ店主の目撃証言を得ても、いざ近所を捜索してカイジ達がなかなか見つけられないとなれば、今回のカイジの読み通り、「目撃証言がガセだったんじゃないかな?」と半信半疑に受け取る可能性が高いでしょう。
しかし、店主がカイジ達のことを「なんとなく覚えてる」程度ではなく、「強烈な印象と共にカイジ達のことを記憶している」となった場合、勘のいい遠藤はそこを怪しんできそうです。
店主がカイジ達をボったくったこと、それでもカイジ達がなぜかリピーターになって戻って来て、盗みを働いたりするでもなく普通に買い物して帰って言ったことなどをもし遠藤が聞き出したら……その行動の裏にある「理」を導き出して、「黒だな」とか言い出しそうな気がします。
遠藤がその程度には賢いキャラだから、というよりも、ここぞという時のカイジの狡猾さ・計算高さを知っている遠藤だからこそ、たどり着くことが可能なのでは?
となると、今回カイジがほのめかした「もう一つの言う積極策」というのが何なのかが気になります。
自分を追ってるのが遠藤だとカイジは知っているはずですから、遠藤がそこまで読んでくることを踏まえた上で、それを封殺するための策なのかもしれません。
もう店主に怪しまれることは承知の上で、いつか帝愛が探りを入れてきたときのために、多額の金を渡しておいてあらかじめ店主を買収しておく、とかでしょうか。
……はっ!
今回のサブタイトルは「遠謀」……。
遠い未来に備えて、遠藤に対して打った謀、という意味の伏線だったりして……。

今回のカイジ 最新話 382話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
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