
2022年4月28日更新!
ゴールデンカムイ 最終話 314話『大団円』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
ゴールデンカムイ 最終314話 ネタバレ!
六ヶ月後!杉本の生死が判明
前回から六ヶ月後の東京。
アシリパは干し柿を購入。
梅ちゃんの務めている花屋に、杉本の姿が。
匂い?で杉本だとわかった梅ちゃんに対し、手術で見えるようになったんだな、と杉本。
杉本「必要かわからないけど、これ、寅次から頼まれたことだから」
杉本は寅次の息子に、君のお父さんは俺の恩人で英雄だと言って砂金を手渡して去っていく。
黄金のカムイの役割
無事に梅ちゃんに砂金を渡せた杉本は、アシリパ&白石と合流。
黄金のカムイなしでアイヌを守っていく……それがアシリパの出した答えだった。
杉本「それでいいと思う。黄金のカムイって悪いものじゃなくて、使う人によって役目が変わるんじゃないかな。俺が渡した金塊は梅ちゃんや息子の役に立つと思うし、アイヌの土地を守るために金塊が使われたのは確かだ」
一ヶ月前、杉本とアシリパは墨田区で榎本武揚に面会していた。
杉本が土方に託された愛刀が通行証代わりとなり叶った面会だった。
話を聞いた榎本は権利書の力を認め、老い先短い自分の代わりに、信頼できる人間として伊藤博文と西園寺公望の名を挙げる。
権利書は写しを作りつつも原本はアシリパが持つことになったのだった。
杉本はアシリパから渡された干し柿を食べてみる。
何か変わったか聞かれる杉本だったが、特に何が変わったかはわからない。
杉本「変わらなくていいんじゃないかな。役目を果たそうと頑張った今の自分のことが、割と好きなんだ」
アシリパの答えと杉本の選択
杉本の今後について話題が移る。
杉本は「都会で食べたエビフライは美味しかった」と言いつつも、北海道でアシリパと食べたたくさんの食べ物も全部負けないくらい美味しかったという。
杉本「幸せになれそうな場所をようやく見つけたんだ。アシリパさん、故郷へ帰ろう」
杉本の話を涙ぐみながら聞き、笑顔で答えるアシリパ。
いつの間にか白石の姿はなくなっていた。
白石(湿っぽいサヨナラはやだぜ。あばよ杉本、アシリパちゃん)
白石は別れも告げず、そのままどこかへ去っていく。
他のメンバーのその後は!?
生き残った他のメンバーのその後が描かれていく。
夏太郎は羊の牧場主に。
永倉新八は小樽で剣術を教えたり新選組に関する手記を残して余生を過ごす。
永倉が持ち帰った土方歳三の遺体は見つかっていない。
谷垣はインカラマッの元へ戻って15人の子供を作った。
門倉・キラウシ・マンスールはアメリカへ渡って、アメリカを舞台に自分たちが主演の金塊争奪サイレント西部劇を撮影するが大コケ、しかし後にカルト映画として再評価される。
ヴァシリは著名な画家になり、死ぬまで手放さなかったという絵画(山猫の死)は後にオークションで3億の値がつく。
月島は函館湾で鶴見の遺品を探していたが、骨も額当ても何も発見できていなかった。
今後の生き方がわからず途方に暮れていた月島の元に鯉登がやってくる。
鯉登は最後の第7師団長となり、鶴見に従った部下たちを中央から守るために奮闘するつもりだった。
鯉登「優秀な右腕が必要だ。私の力になってくれ、月島軍曹」
月島は鯉登の変わらぬまっすぐさに驚かされる。
早くこい月島ぁ!と急かす鯉登に従い、ついていく月島。
月島はその後、中将となる鯉登の右腕を全うする。
アシリパと杉本のその後。白石は……?
アシリパはアイヌの文化が消えないよう、新しいアイヌに伝えていく。
樺太やその先にいる少数民族たちにも会いに行く。
地道な活動を続けた結果、現在もアイヌの文化は残る。
さらにアシリパは生涯にわたって政府との交渉を続け、権利書の土地は全てではないが国立公園などに指定され、大自然の中でカムイ達は生き続ける。
さらに3年後、杉本とアシリパが森でリスを捕獲してフチの元へ戻ると、白石から封筒が来ていた。
手紙には何も書かれていなかったが、代わりに一枚の金貨が入っていた。
金貨には白石の顔が彫られ、SHIRAISHIYOSHITAKEKINGという文字が……。
白石は金塊を全て運び出し、東南アジアの島で王様になっていたのだった。
ゴールデンカムイ 最終314話 感想と考察レビュー!
ついに終わってしまいましたが、さびしい気持ちより、本当にちゃんと大団円で終わってくれたので満足感の方が圧倒的に上でした!
前回鶴見に砂金をぶつけた時、杉本は金を全部手放しちゃったのかと思ったのですが、ちゃんと梅ちゃんに渡す分は残しておいたのですね。
杉本は砂金を渡すまでもなく、梅ちゃんが手術をうけて目が治ったと感じたようですが……。
描写的に梅ちゃんは匂いで杉本だとわかっただけで目は治ってない可能性もありますよね。
花屋をやっているのも匂いで種類がわかるから?息子も一緒に職場にいるのも母親をサポートするためなのかも……。
(それとも花屋の旦那と再婚して、その旦那に手術代を工面してもらって本当に目が治った?)
杉本がアシリパと一緒に生きる道を選んでくれたのも嬉しかったですし、今もアイヌの文化が残っているのはアシリパのように現実でも生涯をかけてがんばってくれた人たちがいたからなのかなと思うと感慨深いものがありますね……(アシリパがそのために自分の人生を犠牲にしたとかでなく杉本とリスを取って楽しそうにしていてるシーンが最後に描かれていたのがほっこりできてよかったです)。
谷垣とインカラマッの子供が長女以外全員生き写しレベルで谷垣そっくりだったり、他のメンバーのその後も知れてよかったです。
特に生死不明だったヴァシリが生きていて山猫の死という絵画を残したのが印象深かったです。
ヴァシリやたら絵うまかったから画家になるのも説得力ありますし、おそらく尾形の最後の姿を見つけて、そこに色んな思いを込めて描いた作品が「山猫の死」なのでしょうね……。
鯉登と月島も両方生き残って前を向いて生きていこうとしている姿がほんとによかったです。
最後は白石が全部持っていって大笑いしましたが、金塊で王様になるって、これはきっと房太郎の夢を継いだってことなんでしょうね!
色々尾ひれがつきそうですが、房太郎のことも含めて、ちゃんと白石王国でゴールデンカムイの物語が後世に語りつがれそうです。
とにかく野田サトル先生お疲れ様でした!面白い漫画をありがとうございました!
コミックスでの加筆や、スピンオフもあり、という発言をされていたので(鶴見の生死が不明なのは加筆やスピンオフで補完されるかも?生きてたとしても日本の表舞台には出れないでしょうから満州で別人になって日本のために暗躍とか……?)、そちらも楽しみにしています!

今回のゴールデンカムイ最終314話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!

野田サトル先生の次回作にも期待したいね!
前回の「ゴールデンカムイ 第313話」ネタバレ感想記事はこちらから↓
