
2019年8月29日更新!
ゴールデンカムイ 最新210話『甘い嘘』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!
※ネタバレはざっくり要点だけ書いてあります!
・「とりあえずどんな話だったか、パッと知りたい」
という方におすすめのネタバレ記事です!
ゴールデンカムイ 最新210話 ネタバレ!
扉絵。
鯉登の持つ鶴見中尉の写真から、くっつけていた鯉登の顔部分が剥がれ落ちる。
大泊で鶴見中尉の到着を明日に控え、外で二人で話している鯉登と月島。
鯉登「鶴見中尉殿が来られる前にお前に聞いておきたことがある」
亜港の病院で、逃げる直前の尾形は、鯉登に「барчонок(ボンボンが)」と発言した後、さらに「満鉄のことを聞いてみろ」と言い残していた。
南満州鉄道株式会社。
日露戦争後、ポーツマス条約によって日本がロシア帝国から勝ち取った満州の鉄道権益。
本質は経営の仮面をかぶった東北アジアへの日本領土拡大でしたが、陸軍内部には「経営はうまくいかない」と抵抗する人物もいた。
尾形の父であり、第七師団長・花沢幸次郎中将だった。
しかし花沢中将が死に、満州鉄道計画は突き進まれることに。
鯉登「鶴見中尉殿は日露戦争から帰還されてこう言っていたな?
戦友たちは今も満州の冷たい土の下。満州が日本である限り彼らの骨は日本で眠っているのだ。
…花沢閣下の死に鶴見中尉殿が関わっているということなのか?」
一瞬、険しい顔になる月島に対し、鯉登はさらに推理を続ける。
鯉登「尾形百之助は父を自刃に追い込んだ中央に不満を持ち、鶴見中尉殿の政変計画に加担していたが…どこかで真相を知り謀反を起こしたと考えれば辻褄があう。そして尾形がなぜそれを私に伝えたのか…」
月島は鯉登の話を遮り、尾形は自分たちを混乱させるためなら何だってしますよ、なぜ今更尾形の言うことを真に受けるんですが、と逆に質問を投げかけます。
鯉登「バルチョーナク(барчонок)。函館で私を拉致監禁した覆面の犯人の中に、尾形がいたはずだ」
その頃、アシリパと杉本も宿で二人で今後について話していた。
会ったことがない鶴見に対し、どんな男なのか、と不安そうなアシリパ。
アシリパ「杉本はどうするんだ?鶴見中尉と北海道で残りの刺青人皮を集めるのか?」
薄暗い表情を浮かべ、「……」と黙ってしまう杉本。
アシリパ「鶴見中尉が金塊を見つけたらどうなる?」
杉本「少なくともアシリパさんを追うものは誰もいなくなる」
先ほどの質問に黙ってしまった時とは打って変わり、わずかに生気を取り戻したかのような表情で答える杉本。
アシリパ「ちがう…アイヌはどうなる?」
アシリパのこの言葉で、再び杉本の瞳が暗く沈み込む。
一方、外で話している月島と鯉登。
鯉登「あの覆面の中にはお前もいたのか?月島!!」
冷静になってください、といさめようとする月島だったが…
鯉登「私達親子に芝居を打ったんだな?救出劇で恩を売り、来るべく政権転覆のコマとして、父上の大湊水雷団を利用したかったのだろう?」
尾形は自分たち親子もコマにされたと知り、同じく親子でコマにされている鯉登に真実を知らしめたかったのではないか、と険しい剣幕で問い詰め続ける鯉登。
鯉登「そうだろ月島!」
月島「馬鹿げた被害妄想です」
鯉登は怒りの表情で月島を遮るように手を伸ばして叫ぶ。
鯉登「もういい!直接本人に聞く!父上の前で全部明らかにさせるッ!!」
歯をかみしめ、にらみつけるな表情を浮かべる鯉登に、月島は観念したように口を開く。
月島「あなたたちは救われたじゃないですか」
瞳を下に落とし、どこかホラーじみた調子で話しだす月島の豹変ぶりに、鯉登はさきほどまでの怒りが引っ込み、「…なに?」と冷や汗を流し始める。
月島「尾形も満鉄と花沢閣下の関係まで知っていたとは。てっきり中央に鶴見中尉を差し出すつもりかと…」
花沢中将を殺したのは息子である尾形ひゃくのである、と暴露する鯉登。
さらに月島は、自分も手の込んだ芝居を鶴見中尉から受けたことまで語りだします。
月島「戦後になって気づいたんです。新潟の第2師団の人間があんなところの野戦病院にいるはずがない」
奉天開戦の最中、鶴見が仕掛けてきた芝居の一端を見抜いていた月島。
月島「わざわざ9年越しに種明かしして…」
月島「そうやって傷をほじくり返して、私を救うのにどれだけ労力を費やしたか訴えるわけです」
月島「彼のためなら命を投げ出し、汚れ仕事も進んでやる兵隊を作るために」
月島は暗い表情を浮かべながら、利用されて憤るほどの価値など自分の人生にはない、と言い切ります。
鶴見中尉が金塊を手に入れれば、軍需産業を育成し、政変を起こし軍事政権樹立、第七師団の地位は向上し、その先にあるのは戦友が眠る満州の日本領土化…。
月島「彼は『甘い嘘』で救いを与えるのがお得意ですので、本当の目的はわかりません」
しかし鶴見中尉が行こうとしている先に、政権転覆や満州進出が必要不可欠なら、ついていくことで救われるものが大勢いる。
鯉登「月島…お前はどうして…」
月島「だって…何かとんでもないことを成し遂げられるのはああいう人でしょう?」
月島「私は鶴見劇場をかぶりつきで見ていたいんですよ、最後まで」
薄暗い表情だった月島だが、わずかに瞳に光が宿る。
しかし直後、打って変わって顔に影が差し、今の話を胸にしまっておかなければ、自分が鯉登を始末する汚れ仕事をすることになるだろう、と鯉登に警告する。
鯉登は力なく肩を落とし、大量の汗を流し、ハァハァと呼吸を荒くし始める。
鯉登「鶴見中尉、スゴ~~~イ!!」
天を仰いて跪きながら絶叫する鯉登。
鯉登「それじゃあ鹿児島で偶然出会ったのも仕込みってことではないか?あんな誘拐劇までして…そんなに必要とされていたなんて嬉しいッ」
鯉登はぐいいん、と上半身をのけぞらせながらニヤケ、さらに地面をジタバタと横に回り始める。
鯉登「あああ早く会いたいッ。早く鶴見中尉殿に会いたいッ」
月島はバタバタする鯉登を黙って見下ろす。
そしてとうとう鶴見が大泊港に到着し、上陸の用意に入るのだった。
ゴールデンカムイ 最新210話 感想と考察レビュー!
鶴見中尉スゴーイ!と絶叫した鯉登ですが、これは本当にそう思っている可能性と、猿芝居を演じている可能性、両方ありますよね。
ただ、言葉では喜んでいる者の、顔に立て線が入って青ざめているようにも見えますし、真相を知らせたあたりから書いていた汗も引っ込んでいません。
さらに、鯉登が興奮した時のお約束である薩摩弁を一切飛び出していないことから、やはりこれは芝居なのでは…という気がします。
今回のタイトルが「甘い嘘」であるのも、そのまま読めば鶴見中尉がついた嘘を差していると思うのですが、鯉登が見せた下手な猿芝居のことを「甘い嘘」と表現している可能性もあるのかな、と感じました。
月島は月島で、相当病んでいて怖いようにも見えますが、全てを分かった上で、鶴見という人間がやろうとしていることを最後まで見届けたい、という趣旨の発言をした瞬間は、わずかながら晴れやかな表情に見え、これは紛れもない本心なんだろうな…と感じました。
月島はおそらく、鯉登に真相を話したことを鶴見は打ち明けないだろうな、と思います。
そして鯉登がもし、今回見せたスゴーイ!バタバタ…が演技であるなら、いつか鶴見中尉に対して反旗を翻すような展開もあり得るかもしれないな…と感じました。
これを狙っていたとしたら尾形もまた相当の切れ者ですよね…。
鯉登の本心がどこにあるのか、彼の今後の行動から目が離せないですね…

今回のゴールデンカムイ210話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
今回は「2019年8月27日」発売の「週刊ヤングジャンプ39号」に掲載された「ゴールデンカムイ・最新210話」の内容を、ネタバレ含む感想記事としてレビューしました!
次回のゴールデンカムイ211話は、「2019年9月4日」発売の「週刊ヤングジャンプ40号」に掲載される予定です。
次回のゴールデンカムイ211話もネタバレ記事を更新予定です!
ゴールデカムイ211話ネタバレ感想記事、更新しました!

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