2021年2月4日更新!
ゴールデンカムイ 最新267話『断絶』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!
ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
ゴールデンカムイ 最新267話 ネタバレ!
キロランケからの手紙
ソフィアは教会で、鶴見にうながされるまま、キロランケからの手紙で知った情報を打ち明ける。
キロランケがソフィアに充てて書いていた手紙…。
ウイルクとは北海道で別れ、アイヌに交じって埋蔵金の情報を集める段取りだった。
ウイルクはアイヌに馴染むため結婚して子供が生まれ、そして変わってしまった。
金塊の在り処を知る老人
数年後、死んだと思われていたキムシプという老人が生きており、山で一人で暮らしていたのがわかる。
ロシアから砂金を買おうとしていたアイヌの一人で、埋蔵金の在り処も知っているであろう人物。
鶴見中尉もその人物の情報は明治35年すでにつかんでいた。
ウイルクは自分を含めて7人の仲間を集め、キムシプを説得して金塊の情報を引き出すことを決める。
しかし、その場にキロランケの姿はない。
ウイルクたちがキムシプの所へ行こうとすると、キロランケがやって来る。
キロランケ「ウイルク、なぜ俺を呼ばなかった。どういうつもりなんだ、説明しろ!」
すれ違うキロランケとウイルク
ウイルクは仲間を先に行かせ、キロランケと二人で話をする。
ウイルク「計画は変更だ。極東連邦を帝政ロシアから守るには広すぎる。海に囲まれた北海道だけ独立させて守りを固める」
キロランケ「今更何を…!!」
鶴見は話の途中で、「ウイルクの言っていることもわかる」と、アシリパに向かって補足説明する。
極東ロシア、樺太、北海道を一つの国として独立させるのが、ソフィアやキロランケの目指す「極東連邦」。
しかしウイルクは北海道だけを独立させようという。
鶴見「船でしか攻められない北海道と違って、大陸において地続きである隣国からの侵略を防ぐのは難しいんだ」
話は再びキロランケの手紙に戻る。
キロランケからしたらウイルクの心変わりは裏切りとしかとれず、受け入れられない。
希望者には北海道へ移住してもらえばいい、と譲らないウイルク。
キロランケ「お前の消えた村が生まれたのは慣れた土地を捨てて移ったからだ。ウイルタ民族はどうなる?トナカイは北海道じゃ飼えない…北海道で自分たちの暮らしや文化は守れない」
ウイルク「あくまで移民は希望する者だけだ」
キロランケ「ロシアの少数民族はどうでもいいのか。北海道アイヌとして生まれた娘を守りたいだけじゃないのか」
ウイルク「現実的な道を選択するだけだ」
キロランケ「お前は北海道に来て、愛する家族ができたから、ここが故郷になったんだ!」
どちらも嘘じゃない建前と本音
鶴見「民族生き残りのための戦いか。愛するものへの想いか…建前と本音の違いがあるだけ。どちらも嘘じゃない」
扉の外で聞いている月島のカットが意味深に描かれる。
キロランケ「ソフィアは今も俺たちを待ってるのに!!」
取っ組み合いになるキロランケとウイルク。
話を聞いていたアシリパは、「キロランケニシパが怒ったのは、少数民族のことだけじゃなくて、ソフィアのことが好きだったからだと思う。アチャはそれが分かってたからキロランケニシパを遠ざけたんじゃないかな…」と口をはさむ。
それを聞いて涙ぐむソフィア。
ウイルクはキロランケを倒すと、後ろ手に気に縛ってそのまま立ち去った。
残されたキロランケは…。
キロランケ(昔の合理的だったウイルクなら、障害となる人間は必ず殺した。だがオレを生かしたまま立ち去った。やはりウイルクは変わった…俺が愛していた頃のウイルクはもういない…)
縛られながらもキロランケは、ウイルクを殺意すら感じられる表情でにらみつけるのだった。
ゴールデンカムイ 最新267話 感想と考察レビュー!
ウイルクも、そして鶴見も、建前も本音もどちらも嘘じゃない…というのが深いですね。
それを聞いている(聞かされている?)月島も感じるところがあるのではないかと思いました。
ウイルクがそうであるように、鶴見の本音(死んだ妻と子のため)も建前(死んだ戦友のため)も嘘ではない、と。
こういう漫画の世界を越えて、現実世界にも通ずる哲学めいた言葉や考えってすごい好きなんですよね…。
そして今回は珍しくシリアスのみでギャグが全くなかった…。
でも久々に(回想とはいえ)キロランケの再登場は嬉しかったです。
今回のゴールデンカムイ最新267話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!