
2021年2月9日更新!
金田一37歳の事件簿 最新74話『犯人の綻び』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
金田一37歳の事件簿 最新74話 ネタバレ!
警察は瀬戸倉犯人説で動く
瀬戸倉涼が自殺に偽装された形で発見される。
やる気になった金田一は事件の解決を決意。
しかし夜が明けて、警察の捜査本部は瀬戸倉涼が犯人で自殺したと断定し、最初の二人の犠牲者だけを調べるという捜査方針を打ち出す。
金田一、そしてフミは真壁から瀬戸倉について聞く。
真壁「あの瀬戸倉、十代の頃はリンチ殺人で少年院にブチ込まれてたんだ。19歳だった瀬戸倉子と蛭町涼は、不良仲間3人とともに16歳の高校生を拉致。暴行の挙句にナイフで切る、ライターで焼くなど拷問して殺したんだ。出てきたのはほんの数年前」
金田一(受賞会場の映像で瀬戸倉の目を見てぞっとしたのは、この経歴のせいだったのか)
金田一とフミはそんキャリアの瀬戸倉がプロレベルの綾瀬連続事件を書いて大賞を受賞したことに疑問を抱く。
情報を整理する金田一
金田一は最初の犠牲者発見から起こったこと、その日時などを、真壁やフミを交えて細かく確認していく。
最初の犠牲者が朝霧風馬が発見された時、金田一は違和感を覚えていた。
瀬戸倉は「自分が犯人だ」という思わせぶりな映像を出したくせに、現場に瀬戸倉涼自身の指紋はなかった。
最後に自殺するつもりなら指紋を残さないようにするのは不自然。
また、朝霧風馬は埼玉県の綾瀬で殺されたが、住んでるところも仕事場も神奈川県川崎市。
被害者が無差別に選ばれているなら、手近な埼玉であのつくターゲットを探せばいいのに、これも不自然。
金田一「やはり気になるのは、瀬戸倉涼が起こしているリンチ殺人。ここに事件の動機が隠されている気がする」
事件の裏にアリバイトリック
金田一は再び事件で起きたことを時系列順に振り返っていく。
金田一「二人目の被害者について、動画が送られてきたのは15日の夜10時半過ぎだったが、動画が撮影されたのは1日前。14日の夜だった」
金田一はアガサが現場を撮影した画像と、蓑田から送られた動画を真壁に見比べて見せる。
同じ日に撮られたはずが、蓑田の動画では整体院の明かりが消えている。
金田一「今の検視技術では死亡推定時刻をごまかすのは無理。二人目の被害者は全身を縛られて頭からビニールをかぶせられ、ガムテープで巻かれて窒息死していた。そして動画が送られた時点では、窒息する寸前に一度カメラが止められ、袋をはずされたんだ」
あっと驚くフミと真壁。
金田一「そして翌日になって、被害者はあらためて犯人にトドメを差した。おそらくはアリバイトリックのため。つまり犯人はこのトリックを使ってアリバイを確保できる人物ということになる」
蓑田からの電話
蓑田から金田一に電話があり、間宮から事件に関して大事な話がある、ということだった。
金田一威は間宮に指定されたバーへ一人で行ってみる。
間宮「この本をあなたに。10年ほど前に私が書いたものです。私の直感が正しければ、今回の事件に深くかかわっているはずなんです」
間宮が金田一にたくした本。
そのタイトルは「十代の悪魔たち」というおぞましいものだった。
金田一37歳の事件簿 最新74話 感想と考察レビュー!
殺された瀬戸倉の犯した過去の罪が暴かれ始めましたね…。
金田一シリーズは本当に、フーダニットやハウダニットだけじゃなくて、ホワイダニットも力を入れて丁寧に描写しますよね。
殺された被害者が実は過去にめちゃくちゃひどいことをしていて、そりゃ犯人も殺したくなるよな…って毎回納得させてくれるのはいいのですが、ひどすぎて胸糞が悪くなってしまう事件も多々…(そんなところも含めて金田一シリーズの魅力ですが…)。
ラストに間宮が金田一に渡した本の中に、おそらくさらなる詳細が書かれているのでしょうが、詳細を知るのが楽しみなような怖いような…。
そういえばなんで今回はまりんがほとんど出てこないんだろうと思っていたんですが、単純にフミと役割がかぶるからだったんだな、と今更気づきました。

今回の「金田一37歳の事件簿 最新74話」ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
