
2019年12月27日更新!
転生したらスライムだった件 最新65.5話『今際の際にシロツメクサ』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!
転生したらスライムだった件 最新65.5話 ネタバレ!
今回は、リムルがファルムス王国の兵士たちを襲撃する、少し前のお話。
ファルムス王国の一兵士
王国兵士の一人が、二人の子供を連れて、妻の墓参りに来ていた。
子供たちは母親を早くに無くしてしまったことを嘆き、「この世に神様何ているのか」と父親に問う。
父はその問いに答えず、来れる日は毎日墓参りに着てあげようなと応じえ、晩御飯の話に切り替える。
ただ内心では、(この世に神など存在しないと気づいた…)と感じているのだった。
戦場に向かう兵士
父親は兵士として、戦場に向かうことになる。
兵士の胸には、妻の形見であるペンダントが下げられていた。
中には子供たちが母親の墓の側に生えていた黒バーバーの押し花が入っている。
兵士はそれなりにベテランらしく、新兵と談笑していたが…
兵隊の中には柄の悪い連中も交じっており、「今から向かうテンペストには、魔物といえども美女がそろっているらしい。現地で発散もアリだな…」などと下卑た話題で盛り上がっている。
新兵が「いくらなんでも民間人に手を出すなんて…」といさめようとするが…。
下卑た兵士たち「人じゃねえ、魔物だ。西方教会のお墨付きがあるんだ。魔物には何してもいいんだよ」
新兵、それに妻を亡くした男は、その場を離れていく。
新兵「あの人たちの感性、おかしくないですか?」
男「よくあることだ、染まる必要はないが、慣れた方が楽だ」
男は妻を亡くした時のように、(神がいるならなぜあんな奴らを野放しにしているんだ)と内心でひそかな憤りを見せる。
男(国の中枢だって同じだ。出発前の王の演説には大義が感じられず、大司教の長い説法も空々しいだけだ)
国のためにも神のためにも戦えそうにない、といいう男だったが…亡き妻のと、残された子供たちのことを想い、家族を守るために自分があがく、魔物の国には悪いが、俺は俺の大義を貫く、と決意を固めていく。
リムル襲来
男が弓の弦を張り替え、空を見上げると、翼の生えた子供のような人影(リムル)が見える。
次の瞬間、無数の光の筋が走り、男の目の前で多数の兵士たちが瞬く間に頭部や胸を貫かれて即死。
先ほど話していた新兵を気にして振り返るが、その新兵も額を貫かれてすでに死んでいた。
男(なんだこれ、待ってくれ、突然何が…)
わけもわからず駆け出す男だったが、やがて男も左胸を貫かれて倒れ伏す。
男の胸からペンダントが転がり、丁度下に降りてきたリムルの足元へ。
ペンダントを拾い上げるリムル。
男は最後の力で土下座して、リムルに懇願する。
男「お願いします。家族は殺さないでください…」
目の前に立つ頂上の存在に、全てを見透かされているような感覚を覚え、男は懺悔せずにはいられなかった。
男「今回のテンペスト侵攻がどんなものなのか、私は知っていて参加しました。罪は私にあります。子供たちは何も知らないのです…」
リムルはペンダントの中身を見て、もうしゃべるな、と男に告げてから、そっとペンダントを返し、澄んだ声でささやく。
リムル「やる必要がないし理由もない。心配するな」
仮面を外したリムルを見て、男はああ、と気づく。
悪魔のような翼をしていたから気づかなかったが、目の前に立つ存在こそが、神だったのだ、と。
男(子供たちに話してやりたかった。神様は意外と小柄だったよ、と…)
転生したらスライムだった件 最新65.5話 感想と考察レビュー!
今回のシリウスは転スラが一挙二話掲載でした!
ただ、66話の続きではなく、少しさかのぼって、リムルのファルムス王国襲撃を一兵士の視点から描いた、一風変わったストーリーでした。
66話でリムルと対面したファルムス王が「魔王…!」と感じているのに対して、とある兵士はリムルのことを「神様」だと全く正反対に感じているのが面白かったです。
魔王化直前の今のリムルは、すでに魔王のごとき恐ろしさを持つと同時に、神のような神々しさも併せ持っている、まさに人知を超えた頂上の存在となった…ということなのかもしれません。
こういうお話もすごく興味深いし味わいがあって好きなので、また名もなきサブキャラ視点のお話も読んでみたいなと思いました!

今回の転生したらスライムだった件 最新65.5話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
