2020年6月11日更新!
ゴールデンカムイ 最新243話『上等兵たち』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!
ゴールデンカムイ 最新243話 ネタバレ!
尾形のうわごと
相変わらずしこしこしながら犯人を捜してうろうろしている宇佐美。
それを見て呆れている菊田。
菊田「第七師団じゃ尾形上等兵もおかしな奴だった。うちの上等兵はどうなってんだ?と思ってた」
尾形と一緒にされるのは気にくわない様子の宇佐美。
菊田「銃の腕では誰も敵わなかった。鶴見中尉も目をかけていたぜ」
宇佐美「あんなの鉄砲だけでしょ!?僕が鶴見中尉の一番ですよ!覚えてますか、花沢勇作少尉のことを」
宇佐美は、尾形が杉本にやられて冬の川に落とされ、入院していた時の話をする。
尾形はベットの上でうなされながら「勇作殿…」とうわごとを言っていた。
それを聞いた宇佐美は、フフンと小ばかにしたように鼻を鳴らして、尾形を見下したのだった。
尾形の勇作殺しを菊田に暴露する宇佐美
宇佐美「尾形は自分が殺した弟の名をうわごとで言っていたんです。やわな野郎ですよ」
菊田「勇作殿を…!?仲は良さそうに見えたが」
宇佐美は戦場で尾形と交わした会話を思い出す。
宇佐美「鶴見中尉がやっぱり殺すなと?勇作殿が消えれば百之助が寵愛を受け、花沢閣下を操れると言っていたのに。つまんねえな」
尾形「化けの皮をはがせばみんな同じ。鶴見中尉も気が変わったんだ」
尾形は宇佐美に、「ロシア兵を殺しても罪悪感を覚えない」ことや、「殺される側にも非がある」、「みんな罪を犯している」、「親の愛で人間に違いなどない」、と自分の考えを聞かせ、宇佐美は「うんうん」「その通り」「わかる」と同意。
尾形「やっぱり俺はおかしくない」
清廉潔白だった勇作。
尾形「勇作を殺し、父上が俺に愛情があったとわかれば、勇作だって俺と同じ人間になりえた…そう思わないか?」
これにも同意する宇佐美。
その後、勇作は背後から後頭部を撃ち抜かれて戦死したのだった。
宇佐美VS尾形
宇佐美「でも花沢閣下は尾形に見向きもしなかった。アイツは勇作殿が清いまま死んでったからモヤモヤしてる。かわいいでしょ?アハハ」
そのままヒヒンと射精して腰を抜かす宇佐美。
菊田は付き合っていられない、とその場を去る。
宇佐美は再び、入院中の尾形との会話を思い出す。
宇佐美「お前が造反組を煽ってたのはわかってる。鶴見中尉の何が不満なんだ。まさかあのことか?」
尾形が勇作を殺した後。
馬車の中で尾形をねぎらう鶴見。
そして馬車を轢いていた宇佐美はそれを横目で見て、キーッと嫉妬していた。
鶴見が馬車から離れたところで、宇佐美は尾形に話しかける。
宇佐美「第七師団での地位が欲しくて花沢閣下殺しを引き受けたのか?」
尾形「いや。最後に話したかった」
宇佐美「師団での力が強まれば、鶴見中尉殿から愛してもらえると期待したんじゃないだろうな?」
宇佐美「満鉄のことを調べてみろ。鶴見中尉はお前の親父が邪魔だっただけなんだぜ」
あれでへそを曲げたんだろう…と、入院中の尾形に話しかける宇佐美。
宇佐美「勇作を殺したのに親父は愛してくれなかった。親父を殺しても鶴見中尉は代わりに愛してくれなかった。誰もお前を愛してくれない。ふてくされて鶴見中尉のせいだと逆恨みしたんだ」
宇佐美「百之助なんて勇作や鯉登と同じボンボンのコマだ。鶴見中尉にたてつきやがって。かわいさ余って憎さ百倍なんだろ?僕にはわかる、お見通しなんだぞ」
尾形「その陳腐な妄想に付き合うなら、お前は一番安いコマだな」
銃剣を引き抜く宇佐美の顔面に、尾形はおまるをぶつける。
宇佐美が倒れ、尾形はそのまま病院を出ていく。
宇佐美「俺はコマじゃない」
復活の尾形
そして再びしこしこ探偵宇佐美。
宇佐美「尾形百之助も札幌に事件を嗅ぎつけてくるはず。鶴見中尉を困らせに…!」
一方、尾形はカモを撃ち落とし、鍋の用意をして待っていた土方達の元へ戻る。
左打ちにも慣れてきた、という尾形。
土方「狙撃兵、完全復活と言うわけか」
尾形「いや、狙撃兵は人を撃ってこそだ」
ゴールデンカムイ 最新243話 感想と考察レビュー!
宇佐美視点であらためて尾形について語られることで、尾形の心情がまた少し理解できたような気がしました。
勇作を殺せば父から愛してもらえるかもしれないと鶴見にそそのかされ、実行に移すも愛してもらえることはなく、自分と違って「清い」弟の勇作は確かに愛されていた、と確認するだけで終わってしまった…。
そして父を殺したのは、宇佐美は「鶴見中尉に愛してもらいたかったんだろう」と言っていましたが…尾形本人が語った「最後に話したかったから」というのが正解な気がしました。
清くなければ愛されない?しかし人間なんてみんな「一皮むけば」同じ…清い人間などいるはずがない。いや、いてはいけない。
勇作にも自分と同じ道がありえた、という尾形の発言は、逆に言えば尾形も勇作のように、父から愛してもらえる道がありえた…と信じたかったのだと思います。
しかし、自分とは異なる「清い」存在がいることを認めてしまえば、自分も愛してもらえる道があったかもしれないという淡い願望めいた可能性すら消えてしまう。
だから勇作と同じ、「清い」アシリパにもあれほど憎悪を向けて殺そうとしていたのだろうな、と改めて感じました。
父から愛されたかった尾形。でも父から愛されていたのは弟だった。
でもそんな弟は尾形のことを兄として愛してくれていたんですよね。
尾形はその事には気づいているんでしょうか…。
尾形の「一皮むけば」という考えは、暗号の謎を解くために「人皮むく」のともかけているのかな、と思いました。
下ネタ的には宇佐美の「しこしこ」ともかかっていそうな気もします。
宇佐美は「自分はコマではない」と考えているようですが、自分もまたコマに過ぎなかった、と思い知らされる場面が来たら、「可愛さ余って憎さ百倍」で一番厄介な存在になりそうな気がします。
鯉登はコマにされてるのを分かった上で鶴見の本質を見極めるためについていますが、宇佐美はそんな器用な真似はできなさそう…。
愛で兵士を育てる鶴見にとって、人を殺すことをためらわず、自分の信奉者である宇佐美は「理想の兵士」のはずなのですが、もし鶴見の考えが間違っていたとしたら、理想の兵士のはずである宇佐美に最後は殺されてしまう、なんて展開もあり得そうな気がしてきました。
部下に対する鶴見の愛が、目的を達成するための手段にすぎないのなら、その目的によっては鯉登は鶴見のことを見直すでしょうが…宇佐美にとっては愛こそが目的であり、それが手段であるなんてことは許せないだろうと思います。
感想が上手くまとまらないですが、尾形や鶴見、宇佐美たちの行く末を最後まで見届けていきたいです。
それにしても、負傷中の尾形が獲物を獲って来てくれるのを信じて、鍋の用意をして待ってくれる土方おじいちゃんはいい人だと思いました。
今回のゴールデンカムイ最新243話ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
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