
2021年3月9日更新!
金田一37歳の事件簿 最新76話『推理会議』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!

ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
金田一37歳の事件簿 最新76話 ネタバレ!
カラオケ店で推理会議を開く金田一
3人が殺されたあやせ連続殺人事件。
被害者は過去に行われた木沢加少年リンチ殺人事件の加害者だと判明。
金田一は今回の事件の犯人が、オソカワミステリ大賞関係者で、完璧なアリバイを持つ人物とにらみ、関係者を集めて話を聞くことに。
金田一「というわけで、カラオケルームを貸し切ってオソカワミステリ推理会議でーす」
捜査協力費として真壁がドリンク代を持ってくれる、ということで、参加者たちはそれぞれワインやお茶など好みのドリンクを注文。
真壁「事件の手がかりが非常に少ないので、皆さんのお力をお借りしたいのです」
真壁はあらかじめ金田一に頼まれていた、関係者から聞き出す内容を書いたメモを見つつ、話を進めていく。
事件発生から現在に至るまで、関係者たちがそれぞれどんな行動をとったのかを、あらためて振り返っていく。
あやせ連続殺人事件。事件の始まり
オソカワミステリ大賞受賞式の当日。
大賞作家の瀬戸倉涼失踪から始まり、授賞式で流す予定だったビデオの殺人ビデオへのすり替え。
それが15日の午後5時45分。
本来の映像を用意したのは箕田だったが、会場内はかなりの人数がごった替えしていたため、すり替えは来客やスタッフでも可能だった。
映像には前日の午前0時過ぎという撮影日時が記録されており、一同はそれぞれ映っていた埼玉県の綾瀬に向かう。
間宮はハイヤーで、冬樹アガサはタクシーで、フミと小美野は小美野の車で。
そして埼玉県の綾瀬で4人が鉢合わせたのが、午後8時少し前。
アガサ「あの時はびっくりしたわ。誰もいないと思ったら物音がして、犯人がそこにいたのかと思ったわ」
フミ「あたしも!でも本当に驚いたのは、懐中電灯の光で照らされた瞬間だったかな」
間宮が暗闇の中で懐中電灯をつけて、フミ達を照らした瞬間のシーンが挟まれる。
間宮「驚かせてすまたかったね。でも私もビビってたんだよ。夜の廃屋に行くから懐中電灯を買っていったんだが、武器は持ってなかったからね」
その点、フミと小美野は結局使わなかったとはいえ、小美野がホームセンターでスタンガンを購入していたため多少は安心できた。
それが午後7時15分ごろ。
アガサはその後タクシーで、間宮はハイヤーでバーに、フミと小美野も車で帰宅。
そして金田一と真壁は埼玉から綾瀬の現場についたのが午後9時半ごろ。
その後、金田一と真壁は現場検証を終えてから、遅めの夕食。
第二の事件
金田一と真壁が夕食を食べていた10時半頃、箕田から電話が。
箕田「まだ私が編集部にいた時、瀬戸倉さんから殺人動画が送られてきて、慌てて金田一さんに電話しました」
そして金田一と真壁は足立区の綾瀬に急行。
編集部から近かったという理由で箕田も先に現場に来ており、そのおかげで金田一たちはすぐ現場の廃屋を見つけて2人目の犠牲者を発見できた。
そして捜査一課が被害者の身元を割り出したのが午後11時半頃。
アガサも箕田から送られたという動画を見て足立の現場に到着。
アガサ「その時に撮りまくった写真が金田一さんの推理の役に立ったんですよ!ですよね金田一さん」
アガサのこの発言に、犯人らしき謎の黒い影が慌てる。
???(なんだって……?一体、どんなことに気づいたというんだ)
真壁が話を続ける。
真壁「現場の遺留人には二人目の被害者……神山礼児の本名とは異なる、便利屋・八雲礼児という名刺があった。だが金田一の頼みで調べたところ、神山が八雲礼児の名前で便利屋として活動していた形跡はなかった」
金田一「名刺は犯人が持たせた捏造でしょう。この殺人が小説に見立てた無差別連続殺人だと思わせるための。ですが本当は、最初からあの3人をターゲットに絞って作り上げられた、綿密な計画殺人だと思います」
第二の殺人事件を深掘りして調べる金田一
真壁は関係者たちの、第二の殺人発覚時の行動について聞いていく。
アガサは動画を見てすぐ現場に向かい、あちこち調べて帰り、翌朝に金田一の会社へ。
フミと小美野はそれぞれ家にいたが寝付けず、夜の11半ごろに金田一から届いたライソを見たフミが小美野にもライソし、翌朝2人で神奈川の綾瀬へ向かうことに。
間宮は第二の殺人事件の後、神奈川の綾瀬に一人で車で向かっていた。
間宮「作家としての好奇心から、ね。この犯行が小説になぞらえているなら、次に起こるのは神奈川の綾瀬だ。私は現場の取材を重視する作家だからね」
そうはいっても、凶悪な犯人と鉢合わせていたらただではすまなかったはずですよ、と箕田が苦言を呈す。
フミ「そうですよ、私達が朝になって現場に行ったら、瀬戸倉涼の小説が載った雑誌と、死体に見立てたマネキンが置いてあったんです。決して何もなかったわけじゃないですよ」
真壁も間宮の軽率な行動を咎めるような発言をして、間宮は金田一に「助け舟を出してくれよ」と頼む。
金田一「間宮先生の行動は、意味がなかったわけではない。僕はそう思っていますよ」
黒い背景でニッコリ微笑む金田一。
ここで関係者からの聞き込みは終了。
それぞれ飲み物のおかわりをしてから、お開きになる。
推理会議の成果
カラオケ店を出てから、真壁はこっそり金田一に耳打ち。
真壁「で、どうよ。単なる飲み会になっちまってたけど。何かわかったか?金田一」
金田一「ええ。確信が持てました。トリックの解明はこれからですが、犯人ははっきりわかりましたよ」
金田一の視線の先には、関係者の4人……間宮、小美野、箕田、アガサの姿が。
金田一「この中に、犯人がいる!」
金田一37歳の事件簿 最新76話 感想と考察レビュー!
今回の話を読むまでは、編集の箕田が一番怪しそうだと思っていたのですが……。
推理作家の間宮の方が怪しく見えてきました。
気になったのは、埼玉の綾瀬でフミ・小美野・アガサが現場に入った時、間宮と鉢合わせたシーン。
先に現場に入っていた間宮が、何者かが入って来たことに気づき、「誰だ、そこにいるのは!」と懐中電灯をつけてフミ達の方に向けたわけですが……。
それまで間宮は真っ暗な現場の中で懐中電灯もつけずに一人でいたようなんですよね。
夜の廃屋に行くから懐中電灯を買っていった、という間宮が、実際の現場でなぜ懐中電灯をつけていなかったのでしょうか?
好奇心から現場に行ったのだとしたら、現場の様子をしっかり確認しなければ意味がないはずで、懐中電灯もつけずに、本人いわく武器も持たずに、一体何をしていたんだ?という気がします。
第二の事件の後に神奈川の綾瀬に一人で向かったのも、単なる軽率な行動として片付けられていますが、箕田や真壁らに苦言を呈されているように、たまたま無事だっただけでかなり危険な行動のはず。
そしてそれを周りから咎められて、金田一に助け舟を求めた間宮ですが、なぜか金田一が黒い背景でにっこり笑いながら、「間宮先生の行動には意味があると思いますよ」と、かなり意味深な発言……。
やはり一気に間宮が怪しく見えてきた気がするのですが……。
でももし間宮が犯人なら、わざわざ金田一に過去のリンチ殺人のことを教える必要はないはずなんですよね……。
合理的な行動ではないけれど、被害者が屑だということを誰かに知ってもらいたかった?
でも誰かに知ってもらいたかった程度なら、別に金田一じゃなくてもいいというか、むしろ金田一は絶対に避けるべきなんですよね。
犯人らしき影が3人殺した後、これから名探偵との戦いが待っている……とつぶやくシーンがあったので、金田一のことは警戒しているはずなんですよね。
ならやはり、犯人が金田一に助け舟を出すような行動をとることはあり得ないのか……?
と思ったのですが、でも間宮は推理作家なんですよね。
推理作家として、「探偵が事件の真相にたどり着けるだけの情報は最低限与えておかなければならない」という矜持を持っていたとしたら?
自分の犯行がバレるリスクが高まるのは承知の上で、推理作家としての矜持を優先して、金田一にリンチ殺人の情報を渡した……。
たとえその情報を渡しても、金田一が真相には至れないだろうという、自分の考えたアリバイ工作やトリックに対する絶対の自信を持って……。
一応それなら間宮が犯人だったとして、金田一に助け舟を出した理由の説明はできそうです。
そう思うと今回の話で間宮が金田一に「助け船」を求めてるのも意味深というか、象徴的な演出な気がします。
というか、本当にこの考察が当たっているなら、間宮はかなりフェアでカッコイイ犯人になる気がします。
しかし、もし間宮が怪しく見えるのがミスリードだとしたら……まんまと作者の術中にはまってしまっていますね。
解決編が楽しみですが、まだトリックの謎は解けていない、ということで、事件の真相解明にはもう少しかかりそうですね。
あと、これもミスリードでなければですが、アガサが撮った写真から金田一が何かに気づいたという話をした後で、犯人らしき黒い影が「なんだと!?」と驚いているシーンがあるので、アガサは犯人候補から外してもよさそうです。

今回の「金田一37歳の事件簿 最新76話」ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!

次回の「金田一37歳の事件簿 77話」もネタバレ記事を更新予定だよ。

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