2021年4月13日更新!
金田一37歳の事件簿 最新78話『羊の皮』を読んでみたので、内容をネタバレしつつ感想を書いてみます!ネタバレしタイガー!
ネタバレ記事は画像の使用(画バレ)と詳細な書き起こしは避けて、あらすじがざっとわかる程度にとどめてあるよ。
金田一37歳の事件簿 最新78話 ネタバレ!
フミの協力を得て小美野に接触
小美野悠人が犯人だとにらんだ金田一。
小美野の彼女であるフミにそのことを打ち明け、協力をとりつける。
小美野は第二・第三の殺人が起きた時間に、どちらの時間帯も前後数時間にわたってフミと一緒に行動しており、しかも現場から離れた場所にいたという鉄壁のアリバイがある。
金田一は小美野がアリバイトリックに車を使ったのではと考え、小美野の車を調べるための作戦を考える。
金田一の作戦は、フミから小美野にライソでドライブデートに連れて行って欲しいと頼んでもらい、自分もフミに用事があって会いに来たという体で、タイミングを見計らって二人の間に割って入るというものだった。
作戦はうまく行き、小美野の車を間近で見る機会を得られた金田一。
小美野の車はクラシックカー。
メルセデスベンツ560SL、1989年型。
買ったのは半年ほど前だという。
小美野のベンツを物色した金田一は、フミのフォローもあって、自然な流れを装いながら、ファミレスでフミ、小美野と三人で軽く話をしよう、という方向へもっていく。
十代の悪魔を取り出す金田一
金田一はファミレス内でさっそく本題に入る。
間宮の書いた十代の悪魔という本を取り出し、軽く内容を説明すると、小美野はすぐピンとくる。
小美野「ああ、そういうことですか。警察の友人から聞いたんですね。僕がこのリンチ殺人事件の、被害者の弟だって」
しかし小美野は、今回の事件の被害者が、リンチ事件の犯人だったとは、最初は気づかなかったという。
気づいたのは二人目の神山礼児が殺された時、もしやと思って調べ、三人目で確信したようだった。
フミに黙っていたのは、フミにいらない疑いがかけられるのを避けたかったためだと説明。
小美野「金田一さんも絶対ぼくを疑ったでしょう?」
金田一「いえいえ、とんでもない。あなたはフミの恋人だし、鉄壁のアリバイもありますからね」
そう思ったからこそ、ちゃんと納得したくて、フミから小美野の事件当日の行動を聞きに来たという金田一。
小美野も金田一がスッキリするために、事件当日の行動を振り返ることに付き合ってくれることになる。
小美野の行動を振り返り検証する金田一
オソカワミステリ大賞受賞式から順に、小美野の行動を振り返り、確認していく金田一。
金田一「ちなみに、あの時はなぜ車で?お酒も出るパーティだったのに。ほら、カラオケボックスでは普通にお酒飲まれてて、ワインとかお詳しそうだったのに」
小美野(へえ、想定外のツッコミだな。でも理由なんていくらでも作れる)
前日にワインを飲んで二日酔い気味だったため、当日は酒を飲まず、自制も込めて車で来た、と即興で考えた言い訳を話す小美野。
金田一「二日酔いでその後埼玉の綾瀬まで運転するなんて大変じゃありませんでした?」
小美野「あの時は事件で一気に酔いが冷めてましたから。ミステリ作家の本能ってやつですよ」
金田一(……勝負はここから。パーティ会場から綾瀬に向かう途中、小美野は犯人を殺しているはず。2人目の被害者はビニール袋をかぶせられて、ガムテープでぐるぐる巻きにされて窒息死している。遠隔や自動ではできないし、動機が復讐なら他人の手に委ねたりもしないはず)
ホームセンターでの疑惑に切り込む金田一
金田一は話を進め、小美野が綾瀬に向かう途中で、ホームセンターに立ち寄ってスタンガンと懐中電灯を買ったことに触れる。
その間フミが金田一とライソしていたことで、小美野の買い物の時間は10分間だとわかる。
金田一「前に行ったことのあるお店なんですか?郊外のホームセンターってバカでかいでしょう?初めて行ったでかいホームセンターで懐中電灯とスタンガン探し出して買って戻って10分…猛ダッシュでもしたんですか?」
小美野(もしこの質問に、従業員に売り場の場所を聞いたなどと答えれば、警察を使って調べ、すぐ嘘の証言だとばれるだろう。だが、君との戦いを覚悟した時から、それなりの想定問答くらいしているんだよ)
小美野「…いやあ、今だから話せますけど、あのホームセンターには以前行ったことがあるんです。瀬戸倉涼の小説、僕は傑作だと思っていて、聖地巡礼ってやつです。同じ作家である君ならわかるよね?」
同意を求められたフミは、笑顔を作って「ああ、あるある!」と話を合わせる。
しかし内心では、フミはこの小美野の対応を見て、(本当にそうしていたなら、彼は私に話したはず)と、小美野こそ真犯人だと確信する。
金田一は小美野が聖地巡礼した時のことを詳しく聞いてみるが、結局小美野はボロらしいボロもださない。
金田一(手ごわいな。言動にスキがない。もしかすると、彼は高遠の選んだ例の十二神…その一人かもしれない。この羊の皮をかぶった狼こそが…)
一方、高遠は獄中でオソカワミステリマガジンを読んでいた。
高遠(…今頃私の十二神が、金田一君と頭脳戦を繰り広げている頃ですかね。小美野悠人、計略の神ヘルメス。トリックスターである君には期待していますよ?)
金田一37歳の事件簿 最新78話 感想と考察レビュー!
解決編の前に真犯人(候補)が判明するのも珍しいパターンだと思っていましたが、小美野自身の心理描写でもほぼ黒確定、さらに高遠の十二神であることも高遠本人の心理描写で確定してしまいました。
コロンボや古畑任三郎のような、すでに犯人がわかっていて、どう追い詰めていくかを楽しむ倒叙ミステリのような形になってきましたね。
第二の被害者の殺害方法に関しては、車のトランクに被害者を気絶させた状態で詰めておいて、スタンガンを買って戻った際に顔を覆っていたビニール袋のひもを締めたのでは?と思います。
確か小美野は購入したスタンガンをトランクに入れておいたけど結局使わなかった、というようなセリフが少し前の回であったのですが、小物であり、しかもいざという時に使うつもりで買ったスタンガンをトランクに入れるというのは不自然な行動ですし、スタンガンを買った本当の目的はトランクを開けて中で眠っている被害者を殺すためだったとしたらつじつまが合う気がします。
今回の「金田一37歳の事件簿 最新78話」ネタバレ感想記事は以上です!
ネタバレしちゃいましタイガー!
次回の「金田一37歳の事件簿 79話」もネタバレ記事を更新予定だよ。
前回の「金田一37歳の事件簿 第77話」ネタバレ感想記事はこちらから↓
コメント
[…] 金田一37歳の事件簿 最新78話 ネタバレ感想 小美野=十二神?フミの協力を得て小美野に接触 小美野悠人が犯人だとにらんだ金田一。 小美野の彼女であるフミにそのことを打ち明け、協 […]
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